スーダンでクーデターか 国軍と特殊部隊が首都で戦闘
2023年4月15日, 21:45 (更新: 2023年4月16日, 02:29)
© AFP 2023ハルツームに展開する兵士ら
© AFP 2023
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アフリカのスーダンで15日、常備軍と特殊部隊「即応軍」の間で戦闘が起こった。戦闘は現在も続いているとみられ情報は錯綜しているが、これまでに分かっていることをまとめた。
衝突の背景にはスーダンで長年続く政治的危機がある。常備軍と即応軍はそれぞれ別の政治勢力に与しており、両者の間では対立が続いていた。先週には両勢力間の意見の不一致から、暫定政府の設立に関する協定の署名延期が決まっていた。
This jet is part of Sudan’s Air Force
— Mario Nawfal (@MarioNawfal) April 15, 2023
The target is also in Sudan
Imagine a U.S. Air Force jet shooting a target in Washington.
Crazy this shit still goes on in some places… pic.twitter.com/Pbs2isf7wx
アラビア語国際放送「アル=アラビーヤ」などによると15日、即応軍は首都ハルツームの国際空港や、首都の北東・メロエにある空軍基地を制御下に置いたと発表。また、権力の象徴ともいえる大統領宮殿も占拠したという。戦闘を受け、スーダンの空港では航空便の発着を取りやめた。インターネット上では現地の様子をとらえたものとみられる映像が複数確認されている。
Multiple Sudan Army helicopters spotted over Khartoum also engaging RSF targets. pic.twitter.com/5tGpL7cRFM
— Mario Nawfal (@MarioNawfal) April 15, 2023
こうしたなか、ハルツーム上空では戦闘機の飛行が確認された。一方、常備軍側は即応軍を反政府勢力と位置づけ、政府や戦略施設を攻撃していると非難した。常備軍は大きな損害を受けているとされる一方で、常備軍が即応軍の基地を空爆したという情報もある。
地元医療者団体は、これまでに少なくとも3人が死亡、5人がけがをしたと発表。だが依然死傷者の総数や建物などの被害は不明で、事態の全体像は明らかになっていない。