米国防総省の流出資料から、中国軍に対する台湾の脆弱性が明らかに

© AP Photo / Chiang Ying-ying台湾軍
台湾軍 - Sputnik 日本, 1920, 16.04.2023
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米国防総省から流出した機密文書により、中国軍の航空分野における優勢を前にした台湾の脆弱性が明らかになった。米紙ワシントンポストが報じた。
同紙は、流出した米国防総省の評価書を引用し「台湾は、両岸の紛争で中国軍の航空分野における優勢を阻止することはできそうにない」と報じている。
また「民間船舶を軍事目的で使用する」といった中国の戦術は、米国の情報機関が中国による「侵略」の準備を察知する障害となっていると指摘されている。
同紙によると、台湾では「ミサイル発射を正確に探知する」対空防御の能力が疑われていること、台湾の航空機の半分以上が完全に任務を遂行できる状態にないことが評価書では明記されている。
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なお、この文書は「中国の能力と台湾の脆弱性の包括的な分析」について記しているわけではなく、概して「台湾の全体的な準備態勢についての厳しいイメージ」を描いているとのこと。
米国の機密文書が流出 問題の規模は?
ウクライナ紛争に関する機密文書が米国防総省から流出したと初めて報じられたのは、7日のこと。流出したファイルには、米国と北大西洋条約機構(NATO)がウクライナ軍を強化する計画に関する情報が含まれていた。同日、米連邦捜査局(FBI)は流出元を特定するための調査を開始した。
翌日には、中東や中国に関する情報、テロとの戦い、ウクライナ軍の状態に関する機密文書が新たに流出したことが分かった。NYTによると、この流出事件は米政権と同盟国の関係を複雑にさせ、「米国の秘密保持能力に対する疑念を植え付けた」という。
米紙ワシントン・ポストは、米国の機密文書の流出事件が米国防総省でパニックを引き起こし、同省は「情報の伝達を制限する」という厳しい対応に出たと報じた。
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