当局はChatGPTの使用を禁止する必要があるのか? AIのリスクとメリット 英情報機関

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人工知能 - Sputnik 日本, 1920, 21.04.2023
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英情報機関「政府通信本部」(GCHQのジェレミー・フレミング長官は、英内閣に対し、人工知能(AI)をベースにしたChatGPT(チャットGPT)などの言語モデルについて、利用者が真実だと思い込む可能性のある偽情報を生成することによって「偽情報のツール」になる可能性があると警告した。英紙デイリー・テレグラフが報じた。
同紙によると、フレミング氏は非公開の閣僚会議でAIのリスクとメリットについて語った。閣僚は人々の安全を確保し、国民の信頼を維持する必要性について合意したが、一般的に社会に良好な影響を及ぼすイノベーションを妨げてはならないため、公務員がChatGPTを使用するのを禁止する可能性については検討しなかったという。
したがって、フレミング氏の懸念は考慮されたものの、スナク英首相が表明したAI開発に向けた方針に影響を与えることはなかった。スナク氏は、英国はAI分野で競争力を維持しなければならないと考えている。同氏はまた、進歩を目指すことは政府が将来に備えるための政策の最も重要な方向性の1つになる可能性があると強調したという。
デイリー・テレグラフによると、近いうちにも英国でAIモデリングに特化したワーキンググループが設置される予定。政府やIT企業の代表者がメンバーとなる。
日本の当局も、ChatGPTの回答が不正確であることや個人情報が漏洩する可能性を恐れてはいない。日本の松本剛明総務相は20日の参議院総務委員会でChatGPTについて「総務省としても情報取り扱いに留意しながら、まずは試みとして利用したい」と述べた。
なお、日本の神奈川県横須賀市は20日、ChatGPTを業務に試験導入した。全庁的な導入は全国の自治体で初めてだという。共同通信が報じた。
AI - Sputnik 日本, 1920, 12.04.2023
【解説】信用はできる でもチェックは怠りなく! AIとChatGPTとの作業の長所短所
一方、デイリー・テレグラフによると、イタリア当局は別の道を選んだ。イタリアは、欧州でChatGPTを禁止した最初の国となった。対話型AIのChatGPTは、質問に対して高速で回答することが可能。
スプートニク通信は先に、中国はすでにAIに人工衛星の制御を任せたと報じた。
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