EU、東欧5カ国へのウクライナ産農作物の輸出を禁止

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穀物 - Sputnik 日本, 1920, 03.05.2023
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欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会は2日、ウクライナ産農作物のポーランド、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア、スロバキアの東欧5カ国への輸出を制限する措置を導入すると発表した。期間は2日~来月5日まで。
当初は輸入制限に否定的な立場をとってきた欧州委員会だったが、2日の発表では東欧5カ国が直面する問題を考慮して「一時的な対策は必要不可欠」と指摘し、禁輸措置を決めた。現在すでに各国が導入している措置を事実上追認する形となった。
対象品目は「小麦、トウモロコシ、菜種、ヒマワリの種、その他ウクライナ産の農作物」となっている。期間は6月5日までだが、延長される可能性もある。一方、東欧5カ国を経由してEU圏を含む他の国々に輸出することは認められる。
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昨年、EUはウクライナ製品に対する輸入関税の1年間の撤廃を決定。陸上、河川を利用した交易ルートを開き、大量のウクライナ産農作物が欧州に流れ込むことになった。ウクライナ産農作物は世界市場に供給されると同時に、ウクライナの輸出を増やすことにつながると期待されていた。だが、実際には輸出されたものの多くはウクライナと国境を接するEU諸国に「定着」してしまい、結果的にこうした国で農作物の過剰供給や価格崩壊を生み出してしまった。
ウクライナの隣国ポーランドやハンガリーは4月15日、地元の農家らの反発を背景に、穀物や乳製品、野菜、肉などのウクライナ産農作物の輸入を禁止。ルーマニア、スロバキア、ブルガリアも2国に続き、一部品目を対象に同様の措置をとっていた。
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