ユーロビジョン主催団体、ゼレンスキー大統領の演説を拒否
2023年5月12日, 11:13 (更新: 2023年5月12日, 13:40)
© AP Photo / Ludovic Marinユーロビジョン主催団体、ゼレンスキー大統領の演説を拒否
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ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は欧州の歌合戦「ユーロビジョン」の決勝で演説を希望したものの、イベントを主催する欧州放送連合(EBU)はこの要請を退けた。英紙タイムズがEBUの発表を引用して報じた。
EBUは「ユーロビジョン2023」の開催地をウクライナから変更していた。本来、決勝は前年度の優勝国で開催されるのが慣例ではあるものの、EBUは安全上の理由から英リバプールで開催することを決定していた。これを受け、ウクライナ代表は自動的に決勝へ進むことが決まっていた。決勝は5月13日に行われる。
Exclusive 🚨
— Tom Payne (@TomEPPayne) May 11, 2023
President Zelensky has been blocked by the BBC and other broadcasters from addressing the world at the Eurovision Song Contest. Organisers feared his address to millions of viewers would politicise the contest.
✍🏻@alexfarberhttps://t.co/qKwPt9x1lK
EBUの発表によると、「ユーロビジョン」は国際的な娯楽イベントであり、その非政治的性格はイベントの要だという。EBUの声明には次のように記されている。
この原則により、政治的、あるいはそうした言動をコンクールの枠組みで行うことは禁止される。ユーロビジョンの観客の前で演説するというゼレンスキー大統領の要請は立派な意図があってのことだとは思うが、残念ながら叶えることはできない。
🚨 Statement from the EBU:
— Eurovision Insider (@escinsiders) May 11, 2023
The request by Mr Zelensky to address the audience at the Eurovision Song Contest, whilst made with laudable intentions, regrettably cannot be granted by the European Broadcasting Union management as it would be against the rules of the event. pic.twitter.com/GtZUjSsoNm
2022年2月、EBUはウクライナ危機への懸念からロシアの参加を禁止した。ロシアが参加する場合、イベントの評判に傷がつくとしている。
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