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【人物】日本の「幽玄の美」に魅せられたロシアのサムライ 戦国時代の文化復元に挑む
【人物】日本の「幽玄の美」に魅せられたロシアのサムライ 戦国時代の文化復元に挑む
Sputnik 日本
... 2023年5月18日, Sputnik 日本
2023-05-18T08:00+0900
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今月8日にモスクワ郊外で行われた侍文化の祭典「イストラ大会」にストロジュクさんの姿もあった。ロシアの各地から集った日本好きの参加者らが手裏剣や剣術を披露するなか、ストロジュクさんは戦国時代の食文化の講演を行った。当時の武士の食生活や戦における兵糧の重要性を解説し、給仕の様子もデモンストレーション。訪れた人々は興味深そうに聞き入っていた。日本文化の魅力をこう話すストロジュクさん。11年前に自ら創設した歴史復元クラブ「侍島津」は、室町末期~安土桃山時代の武士文化の復元に取り組んでいる。今回のような食文化に関する講演は活動のごく一部に過ぎず、他にも「天真正伝香取神道流」といった武術や伝統舞踊、茶道など幅広い日本文化に精通している。主なメンバーはロシア各地の有志28人だが、SNS上では約5000人が「侍島津」のグループをフォローしている。普段は弁護士として活躍するストロジュクさんは、忙しい仕事の合間を縫って日本文化のイベントに参加したり、文献での学習や武道の鍛錬をするなどして日々研鑽を積んでいる。スプートニク通信は、ストロジュクさんにインタビューし、日本との出会いや活動に対する思い、そのなかで見い出した侍文化の真髄について話を聞いた。
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ストロジュクさんのインタビュー
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【人物】日本の「幽玄の美」に魅せられたロシアのサムライ 戦国時代の文化復元に挑む
2023年5月18日, 08:00 (更新: 2023年5月18日, 08:33) 迫力のある剣さばきと口元にたっぷりとたくわえた髭。それでいてどこか上品な佇まいは、戦国時代の豪傑を彷彿とさせる。ロシア南部・アストラハンに住むウラジーミル・ストロジュクさんは、長年にわたり歴史復元クラブ「侍島津」を率い、ロシアで武士文化の再現に取り組んできた。日本文化に魅せられた「ロシアのサムライ」にスプートニク通信が迫った。
今月8日にモスクワ郊外で行われた侍文化の祭典「イストラ大会」にストロジュクさんの姿もあった。ロシアの各地から集った日本好きの参加者らが手裏剣や剣術を披露するなか、ストロジュクさんは戦国時代の食文化の講演を行った。当時の武士の食生活や戦における兵糧の重要性を解説し、給仕の様子もデモンストレーション。訪れた人々は興味深そうに聞き入っていた。
© Sputnik / Yuki Inoue「イストラ大会」で戦国時代の食文化について解説するストロジュクさん(8日、モスクワ州イストラ)
「イストラ大会」で戦国時代の食文化について解説するストロジュクさん(8日、モスクワ州イストラ)
© Sputnik / Yuki Inoue和服に日本刀がよく似合うストロジュクさん。武器などを除きほとんどの道具は基本的にメンバーの手作りだという(8日、モスクワ州イストラ)
和服に日本刀がよく似合うストロジュクさん。武器などを除きほとんどの道具は基本的にメンバーの手作りだという(8日、モスクワ州イストラ)
© Sputnik / Yuki Inoue鴨のスープ(左上)、焼鮭(左下)、海老の天ぷら(中央)、白米(右下)。武士の料理だからか、少し味付けは濃いめ。それでいて無駄なものを一切感じさせない、素材を十分に生かした素朴な味わい(8日、モスクワ州イストラ)
鴨のスープ(左上)、焼鮭(左下)、海老の天ぷら(中央)、白米(右下)。武士の料理だからか、少し味付けは濃いめ。それでいて無駄なものを一切感じさせない、素材を十分に生かした素朴な味わい(8日、モスクワ州イストラ)
© Sputnik / Yuki Inoue配膳まで戦国時代当時の様子を再現(8日、モスクワ州イストラ)
配膳まで戦国時代当時の様子を再現(8日、モスクワ州イストラ)
© Sputnik / Yuki Inoue抹茶と茶菓子。待ち遠しい夏を一足先に楽しむことができるよう思いを込め、マンゴーを選んだ(8日、モスクワ州イストラ)
抹茶と茶菓子。待ち遠しい夏を一足先に楽しむことができるよう思いを込め、マンゴーを選んだ(8日、モスクワ州イストラ)
© Sputnik / Yuki Inoue「人は城、人は石垣、人は堀」。ストロジュクさんと志を同じくする仲間たちへの感謝を忘れない(8日、モスクワ州イストラ)
「人は城、人は石垣、人は堀」。ストロジュクさんと志を同じくする仲間たちへの感謝を忘れない(8日、モスクワ州イストラ)
「イストラ大会」で戦国時代の食文化について解説するストロジュクさん(8日、モスクワ州イストラ)
和服に日本刀がよく似合うストロジュクさん。武器などを除きほとんどの道具は基本的にメンバーの手作りだという(8日、モスクワ州イストラ)
鴨のスープ(左上)、焼鮭(左下)、海老の天ぷら(中央)、白米(右下)。武士の料理だからか、少し味付けは濃いめ。それでいて無駄なものを一切感じさせない、素材を十分に生かした素朴な味わい(8日、モスクワ州イストラ)
配膳まで戦国時代当時の様子を再現(8日、モスクワ州イストラ)
抹茶と茶菓子。待ち遠しい夏を一足先に楽しむことができるよう思いを込め、マンゴーを選んだ(8日、モスクワ州イストラ)
「人は城、人は石垣、人は堀」。ストロジュクさんと志を同じくする仲間たちへの感謝を忘れない(8日、モスクワ州イストラ)
「日本文化は特有で、地域性もあって、奥深い。それが私の琴線に触れたのです。松のひとはりに凝縮された美の宇宙が見えるのです」
日本文化の魅力をこう話すストロジュクさん。11年前に自ら創設した歴史復元クラブ「侍島津」は、室町末期~安土桃山時代の武士文化の復元に取り組んでいる。今回のような食文化に関する講演は活動のごく一部に過ぎず、他にも
「天真正伝香取神道流」といった武術や伝統舞踊、茶道など幅広い日本文化に精通している。
主なメンバーはロシア各地の有志28人だが、SNS上では約5000人が「侍島津」のグループをフォローしている。普段は弁護士として活躍するストロジュクさんは、忙しい仕事の合間を縫って日本文化のイベントに参加したり、文献での学習や武道の鍛錬をするなどして日々研鑽を積んでいる。
スプートニク通信は、ストロジュクさんにインタビューし、日本との出会いや活動に対する思い、そのなかで見い出した侍文化の真髄について話を聞いた。