ドネツク人民共和国の自警団 - Sputnik 日本, 1920, 31.01.2022
ウクライナでの露特別軍事作戦
ロシアは2022年2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」だと述べた。プーチン大統領は、この目的のために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。西側諸国は、特別作戦に関連して、ロシアに対する新たな厳しい制裁を発動した。

ウクライナはロシアにとって「第二のアフガン」となるのか? ウクライナがアルチョモフスクを失った今、それは信じがたい=専門家

© Sputnik / メディアバンクへ移行アルチョモフスク
アルチョモフスク - Sputnik 日本, 1920, 30.05.2023
サイン
世界のメディアは、ロシア軍がアルチョモフスク (ウクライナ名:バフムート)を掌握した後、欧米ではウクライナの勝利神話を信じ続けるゼレンスキー宇大統領の支持者が減少していると報じている。スプートニク通信がウクライナ紛争の今後の成り行きに関する世界の専門家たちの最も客観的で説得力のある意見をご紹介する。

米国はウクライナがロシアにとっての「第2のアフガニスタン」になることを期待している

トルコの新聞イエニ・シャファクは、米メディアの報道に基づき、米国はウクライナ紛争を朝鮮半島の状況と同じように数十年続く凍結状態にすることを計画しており、ウクライナがロシアにとっての「第2のアフガニスタン」になることに期待しているとの結論に達した。同紙は、米国は当初からウクライナ紛争の停止を望んでいなかったとし、まさに米国と英国がウクライナとロシアを交渉のテーブルにつかせるあらゆる試みを頓挫させたほか、両国は中国の和平提案も拒否したと指摘している。
JDAM - Sputnik 日本, 1920, 15.04.2023
西側諸国によるウクライナへの兵器供与
ロシア軍 ウクライナの戦場で米「スマート爆弾」JDAMへの対処法を会得
イエニ・シャファクは、バイデン米政権は現在、双方がそれを越えないことで合意する凍結された紛争の(停戦)ラインついて議論すると同時に、F16 戦闘機などのより効果的な兵器のウクライナへの供与を続けている。同紙は「米国は紛争が何年にもわたって長引き、ロシアを弱体化させ、プーチン大統領を降伏させることを望んでいる」と締めくくっている。

ロシアによるアルチョモフスク掌握後、欧米諸国はもはやウクライナの勝利を信じていない

ロシア軍によってアルチョモフスクがウクライナの軍事力の墓場と化した後、欧米ではゼレンスキー氏の熱烈な支持者でさえもウクライナの勝利神話を信じるのをやめた。そして今や北大西洋条約機構(NATO)にとってはウクライナ危機を凍結された紛争に変えることが最も受け入れ可能な長期的結果になりつつある。米軍退役大佐のダグラス・マクレガー氏はアメリカン・コンサバティブ誌への寄稿でこのように指摘している。
同氏は、ウクライナ軍とロシア軍の戦術を分析、双方の戦闘力を評価し、欧米諸国が広く宣伝しているウクライナ軍による反転攻勢について、成功の見込みは全くないとの結論に達した。数万人のウクライナ兵がNATO加盟国で訓練を受け、欧米からの兵器供与も増えているが、ウクライナ軍は弾薬の量と空でのプレゼンスの点でロシア軍より劣っているという。
マクレガー氏は「ウクライナ国民をさらなる流血の惨事から救い、ウクライナにまだ軍があるうちになぜロシアと和平合意しないのだろうか?」と疑問をなげかけている。
なぜなら、同氏は、ウクライナの攻撃リソースが尽き次第、ロシアが攻撃に転じ、ウクライナの非武装化という目標を達成、つまりウクライナ軍の残存部隊の一掃を完了すると考えているからだ。
ウクライナの兵士 - Sputnik 日本, 1920, 21.04.2023
ロシアにはウクライナ軍が利用する「スターリンク」を妨害する秘密兵器がある=メディア

長期的な対立を狙ったプーチン大統領の戦略が勝つ可能性がある

ドイツ連邦情報局のブルーノ・カール長官は、同国の新聞ターゲス・シュピーゲルのインタビューで、ウクライナで戦闘行為が始まってから15カ月が経過したが、ロシアの軍事的および政治的弱体化の兆候は一切見られないと述べた。同氏によると、ロシアは引き続き継続的な戦闘行為を行う力がある。
同氏はロシアにはそのために十分な兵力、武器、弾薬があるが、ウクライナはNATOによるさらなる支援の強化がなければあまり長くはもたないと強調した。
リヴィウ地方にあるガス生産施設 - Sputnik 日本, 1920, 24.05.2023
ウクライナ当局、ロシア産エネルギーのトランジット輸送維持を主張=米メディア

欧米諸国による制裁によってクレムリンの方針が変わることはない

ドイツの専門家クリステァン・フォン・ゾースト氏は、ドイツのN-TVのインタビューで、ウクライナでの戦闘行為の開始を理由に欧米諸国がロシアに対して講じた懲罰的措置によってクレムリンの政策方針が変わることはないだろうとの見方を示している。同氏は、ロシア政府は経済的圧力に耐える力があり、さらには制裁さえも自国に有利に利用しているほか、多くの国がロシアの制裁回避を手助けしており、これは米国と欧州連合(EU)にとって深刻な問題となっていると説明している。フォン・ゾースト氏はまた、プーチン大統領は対ロシア制裁を国内政治のために上手く利用しているとし、対ロシア制裁と欧米によるウクライナへの兵器供与をロシアへの攻撃として示すことで、もちろんロシア社会は結束すると指摘している。
スプートニク通信は先に、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)が、ロシアの電子戦システムが撃墜するウクライナの無人機の台数は毎月約1万機に上るとするレポートを発表したと報じた。
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