戦闘準備を整えるよう軍に命令していた=ベラルーシ大統領

© 写真 : President of the Republic of Belarusルカシェンコ大統領
ルカシェンコ大統領 - Sputnik 日本, 1920, 27.06.2023
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ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は27日、記者団らを前に会見を行った。ルカシェンコ大統領は、ロシアでの武装反乱が発生した当初、有事に備え軍に対し「完全な戦闘準備」を整えるよう命令していたと明らかにした。
ルカシェンコ大統領はロシア南部で起こった出来事に関連し、「心を痛めながら情勢を見守った」と語った。また、祖国をロシアと同じくするベラルーシ国民も注目していたと指摘し、次のように述べている。

「私は軍に対して完全な戦闘態勢を整えるよう命令した」

ロシアとベラルーシは「連合国家」という形で、国家連合を形成している。
この他、ルカシェンコ大統領の発言概要は以下の通り。
我々の世代は強さを試されてきた。我々の土地にはだかるどんな脅威よりも我々は強くあらねばならない。西側からまた脅威がくる
ベラルーシは技術的に、西側の脅威に対抗する能力がある
ベラルーシの反体制派は、ロシアの出来事を背景に自らの武装反乱のシナリオを実行しようとしたが、「フライング」が起こった
30年間戦争を準備してきたと私を非難する声もあるが、我々が今、平和な空の下で暮らせているのはそのおかげだ
ベラルーシの国境警備隊は、毎日のように北大西洋条約機構(NATO)諸国との国境で挑発的行為を確認している
ベラルーシでは「ワグネル」の兵員募集は行われない。また、ベラルーシでの核兵器の保管にワグネルは関与しない
ルカシェンコ大統領は「ワグネル」代表のベラルーシ入りを確認した
「ワグネル」代表は25日のルカシェンコ大統領との交渉で、当初の要求項目を取り下げており、ショイグ露国防相の退陣も求めない
私の立場は「ロシアが崩壊すれば我々はばらばらになり、死に絶えてしまう」というものだ
プーチン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 27.06.2023
流血の回避の決断を下した=プーチン大統領
23日夜、インターネット上で露国防省が民間軍事会社ワグネルの部隊を攻撃したという情報が拡散。国防省はこれを否定した。露連邦保安庁(FSB)は、武装蜂起を呼びかけたとしてワグネルの代表エフゲニー・プリゴジンに対する刑事事件を立件した。
24日も緊張状態が続いたが、夕方に事態は一転。プリゴジンはワグネルのロシア領内における進軍の停止と、緊張緩和のための今後の段階的方策について、仲介にあたったルカシェンコ大統領の提案を受け入れた。
26日、ロシアのラブロフ外相は、ロシアで武装反乱に対する国際社会の反応についてコメントした。また、プーチン大統領も夜に演説を行い、「流血の回避の決断を下した」と述べ、後の一線で反乱を思いとどまったワグネルの戦闘員らを愛国者として讃えた。
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