スヴィリドフ氏:先生との生きたやり取りは、少なくとも最初の段階では非常に重要です。なぜなら先生は意欲を与えるからです。その後、紙の折り方や扱い方を理解して、最も基本的なスキルを習得したら、その時はもう自分でやってみることが可能です。ビデオレッスンや本を見て折ることもできますが、試してみてもうまくいかず、そこでやめてしまうケースがたくさんあります。昔の本にはいくつかの基本的な形しか載っていませんでしたが、20世紀半ばに
吉澤章氏のおかげで折り方が記号化されて「折り紙言語」ができると、複雑な作品の折り方を簡単に説明できるようになりました。同氏は単なる名手ではなくて、現代折り紙の父でもありました。吉澤氏ご本人にも素晴らしい作品があり、同氏の孫弟子たちも独創的な作品をつくっています。