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スペイン ローマ時代の公衆浴場が「見事な保存状態」で発見
スペイン ローマ時代の公衆浴場が「見事な保存状態」で発見
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スペイン南西部にあるメリダ市で考古学者らによってローマ時代の大公衆浴場群の遺跡が発見された。公衆浴場は、2000年前の植民市「エメリタ・アウグスタ」の時代に建てられた、有名なメリダのカーサ・デル・アンフィテアトロ（円形劇場の家）の内部の発掘作業で見つかった。メリダ市行政府が発表した。 2023年7月25日, Sputnik 日本
2023-07-25T13:01+0900
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考古学プロジェクト「歴史都市メリダ」のフェリックス・パリマ・ディレクターによれば、巨大な公衆浴場群はローマ時代の一般の家屋で見つかった。パリマ氏は、浴場はおそらく1人ないしは複数の所有者に所属していた可能性があるものの、大勢の人間が使用していたと考えられることから、「公衆浴場」といえると語っている。この地区の発掘作業を率いる考古学者アンナ・マリヤ・ベハラノ氏は公衆浴場は「実に見事な保存状態」と指摘。発掘では大理石のタイルやコーニスの塑像、壁画といった装飾や多くの地下構造が見つかった。ベハラノ氏はこの発見により、カーサ・デル・アンフィテアトロは単なる私邸ではなく、浴場と円形劇場を併せ持った公的複合施設だった可能性が出てきたと語っている。関連記事
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スペイン南西部にあるメリダ市で考古学者らによってローマ時代の大公衆浴場群の遺跡が発見された。公衆浴場は、2000年前の植民市「エメリタ・アウグスタ」の時代に建てられた、有名なメリダのカーサ・デル・アンフィテアトロ（円形劇場の家）の内部の発掘作業で見つかった。メリダ市行政府が発表した。
考古学プロジェクト「
歴史都市メリダ」のフェリックス・パリマ・ディレクターによれば、巨大な公衆浴場群はローマ時代の一般の家屋で見つかった。パリマ氏は、浴場はおそらく1人ないしは複数の所有者に所属していた可能性があるものの、大勢の人間が使用していたと考えられることから、「公衆浴場」といえると語っている。
この地区の発掘作業を率いる考古学者アンナ・マリヤ・ベハラノ氏は公衆浴場は「実に見事な保存状態」と指摘。発掘では大理石のタイルやコーニスの塑像、壁画といった装飾や多くの地下構造が見つかった。
ベハラノ氏はこの発見により、
カーサ・デル・アンフィテアトロは単なる私邸ではなく、浴場と円形劇場を併せ持った公的複合施設だった可能性が出てきたと語っている。
エメリタ・アウグスタとは、ローマ皇帝アウグストゥス（在位：紀元前27年- 紀元14年）によって 紀元前25年に功労退役軍人を移住させるために建てられた植民市。ローマ帝国時代のスペイン最大の中心地のひとつとなり、属州ルシタニアの州都として2万平方キロメートル以上の面積を持つまで成長。1993年に「メリダの考古遺産群」としてユネスコの世界遺産に登録。ユネスコには「ローマ帝国の帝政期と帝政期以降の地方首都の優れた例」と記載されている。
