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「小型のランナー」古生物学者らが新種の恐竜の分析を公開
「小型のランナー」古生物学者らが新種の恐竜の分析を公開
Sputnik 日本
タイで2012年に発見された化石を研究していた古生物学者らは、この新種の恐竜についての論文をDiversity誌に発表した。 2023年8月1日, Sputnik 日本
2023-08-01T04:53+0900
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恐竜の化石が見つかったのはタイ北部のプノイ。化石は石に埋め込まれ、驚くほど良好な保存状態で発見された。専門家らは東南アジアでこれまで見つかった恐竜の化石の中では今回の発見は最もよい保存状態の部類にはいるとの見方を示している。新種の恐竜はミニモカーソル・フノイエンシス(Minimocursor phunoiensis)と命名された。化石の年齢は推定で1億4500万年から1億6300万年前のもの。恐竜は四つ足だが、歩行には後ろ足の2本が使われていた。胴体と尻尾は長く、顔はくちばしの形をし、あごには骨の突起があるほか、骨盤にそって櫛のような模様がある。発見されたのは子どもの恐竜で成長すれば体長およそ2メートルには達しただろうと見られている。ミニモカーソル・フノイエンシスはそれほど大型ではないものの、足の構造から高速走行が可能だったと推測されており、身軽で動きが速かったと考えられている。「最小のランナー」を意味するミニモカーソルというラテン語の名称は小型プラス身軽という特徴の組み合わせから来ている。恐竜は歯の分析から草食だったことがわかる。まさに肉食恐竜の餌食にならないためには速く走る能力が必要だった。プノイでは今回見つかった化石の他に同種の恐竜の化石が数体見つかっており、このことから、ミニモカーソル・フノイエンシスは非常に広く生息していたのではないかと考えられている。化石の研究はまだこの先も続けられる。関連ニュース
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「小型のランナー」古生物学者らが新種の恐竜の分析を公開
タイで2012年に発見された化石を研究していた古生物学者らは、この新種の恐竜についての論文をDiversity誌に発表した。
恐竜の化石が見つかったのはタイ北部のプノイ。化石は石に埋め込まれ、驚くほど良好な保存状態で発見された。専門家らは東南アジアでこれまで見つかった恐竜の化石の中では今回の発見は最もよい保存状態の部類にはいるとの見方を示している。
新種の恐竜は
ミニモカーソル・フノイエンシス(Minimocursor phunoiensis)と命名された。化石の年齢は推定で1億4500万年から1億6300万年前のもの。恐竜は四つ足だが、歩行には後ろ足の2本が使われていた。胴体と尻尾は長く、顔はくちばしの形をし、あごには骨の突起があるほか、骨盤にそって櫛のような模様がある。発見されたのは子どもの恐竜で成長すれば体長およそ2メートルには達しただろうと見られている。
ミニモカーソル・フノイエンシスはそれほど大型ではないものの、足の構造から高速走行が可能だったと推測されており、身軽で動きが速かったと考えられている。「最小のランナー」を意味するミニモカーソルというラテン語の名称は小型プラス身軽という特徴の組み合わせから来ている。
恐竜は歯の分析から草食だったことがわかる。まさに肉食恐竜の餌食にならないためには速く走る能力が必要だった。
プノイでは今回見つかった化石の他に同種の恐竜の化石が数体見つかっており、このことから、ミニモカーソル・フノイエンシスは非常に広く生息していたのではないかと考えられている。化石の研究はまだこの先も続けられる。