https://sputniknews.jp/20231009/17364474.html
【視点】米国に打つ手なし 中東専門家、イスラエル・パレスチナ紛争を語る
【視点】米国に打つ手なし 中東専門家、イスラエル・パレスチナ紛争を語る
Sputnik 日本
パレスチナ・ガザ地区を実効支配するハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を発端に、パレスチナ紛争が再燃している。スプートニク通信はパレスチナ側の動機や米国の介入、和平調停の見込みについて、日本のイスラム研究の第一人者である現代イスラム研究センターの宮田律 (みやた・おさむ)理事長に話を聞いた。 2023年10月9日, Sputnik 日本
2023-10-09T21:17+0900
2023-10-09T21:17+0900
2023-10-09T21:48+0900
イスラエル・パレスチナの紛争激化
イスラエル
パレスチナ
国際
中東
オピニオン
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/0a/09/17357399_0:103:3273:1944_1920x0_80_0_0_f9f6e274bff68bdf15f794e55d2fccb5.jpg
スプートニク:現在の中東情勢、特にイスラエルとハマスの関係をどう受け止めていますか?宮田氏 : 中東和平は全く進んでいない状態ですよね。相当数のパレスチナの側では焦りとか憤懣(ふんまん)、やるかたなさがあるのではないかなと思います。なかなか中東和平が進まないから、こういう行動に出たのではないか、そんな気がしますね。スプートニク:この状況の中で米国はどう動くのでしょう?宮田氏 : 米国は打つ手はないですね。今、地中海に派遣した戦艦や空母でパレスチナを軍事的に威嚇するぐらいしか方法がないという気がします。1983年、米国は平和維持部隊をレバノンに送りましたが、自爆テロにあって撤退しました。米国の中東における平和維持作戦というのは、あまり成功しないのです。 そういった過去の経緯もあるから、やはりなかなか送りにくいのではないかなという気がするんですね。一昨年、アフガニスタンから撤退したばかりですし、中東の問題にはできるだけタッチしたくないという、そういう思いがバイデン大統領にはあるのではないですかね。スプートニク:今の状況を鎮静化させる方法はありますか?宮田氏 : 方法はどこかの和平調停に入る国があれば少しはいいと思います。例えばサウジアラビアとか、サウジアラビアとかエジプトとか、あるいはトルコあたりは調停の可能性があると思います。関連ニュース
イスラエル
パレスチナ
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2023
ドミートリ ガヴリーロフ
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e6/07/14/12088987_0:0:401:400_100x100_80_0_0_f38c1d48964e1513ad55ca260593842c.jpg
ドミートリ ガヴリーロフ
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e6/07/14/12088987_0:0:401:400_100x100_80_0_0_f38c1d48964e1513ad55ca260593842c.jpg
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/0a/09/17357399_272:0:3001:2047_1920x0_80_0_0_7e022e09a64461cc8d7c2b671fd45db8.jpgSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ドミートリ ガヴリーロフ
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e6/07/14/12088987_0:0:401:400_100x100_80_0_0_f38c1d48964e1513ad55ca260593842c.jpg
イスラエル, パレスチナ, 国際, 中東, オピニオン
イスラエル, パレスチナ, 国際, 中東, オピニオン
【視点】米国に打つ手なし 中東専門家、イスラエル・パレスチナ紛争を語る
2023年10月9日, 21:17 (更新: 2023年10月9日, 21:48) パレスチナ・ガザ地区を実効支配するハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を発端に、パレスチナ紛争が再燃している。スプートニク通信はパレスチナ側の動機や米国の介入、和平調停の見込みについて、日本のイスラム研究の第一人者である現代イスラム研究センターの宮田律 (みやた・おさむ)理事長に話を聞いた。
スプートニク:現在の中東情勢、特にイスラエルとハマスの関係をどう受け止めていますか?
宮田氏 : 中東和平は全く進んでいない状態ですよね。相当数のパレスチナの側では焦りとか憤懣(ふんまん)、やるかたなさがあるのではないかなと思います。なかなか中東和平が進まないから、こういう行動に出たのではないか、そんな気がしますね。
スプートニク:この状況の中で米国はどう動くのでしょう?
宮田氏 : 米国は打つ手はないですね。今、地中海に派遣した戦艦や空母でパレスチナを軍事的に威嚇するぐらいしか方法がないという気がします。1983年、米国は平和維持部隊をレバノンに送りましたが、自爆テロにあって撤退しました。米国の中東における平和維持作戦というのは、あまり成功しないのです。 そういった過去の経緯もあるから、やはりなかなか送りにくいのではないかなという気がするんですね。一昨年、
アフガニスタンから撤退したばかりですし、中東の問題にはできるだけタッチしたくないという、そういう思いがバイデン大統領にはあるのではないですかね。
スプートニク:今の状況を鎮静化させる方法はありますか?
宮田氏 : 方法はどこかの和平調停に入る国があれば少しはいいと思います。例えばサウジアラビアとか、サウジアラビアとかエジプトとか、あるいはトルコあたりは調停の可能性があると思います。
10月7日、ハマスはガザ地区からイスラエル南部と中部に向けてミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。イスラエル国防軍は大規模な攻撃を受け、報復作戦の開始を発表。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。