紛争にウクライナの国益はない、あるのは西側の国益のみ=ラブロフ露外相
© AP Photo / Eduardo Munoz Alvarezラブロフ露外相
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ロシアとの紛争はウクライナ国民の利益にはならない。この紛争を必要としているのは、権力喪失を恐れるアングロサクソンとウクライナ政権だ。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、国連安全保障理事会のウクライナ情勢に関する会合でこう明言した。
ラブロフ外相の他の重要なテーゼ
ウクライナは全くの民間施設を意識的に狙って攻撃している。12月30日にベルゴロド市居住区へ行われた攻撃と、1月21日にドネツク市の市場、店に行われた攻撃がいい例だ。
西側諸国がウクライナで実現しているのは自分らに利益をもたらす「事業プロジェクト」と、軍備で「使い物にならない旧弊武器のリサイクル」。
西側諸国は狂おしいほどの執念で、ウクライナに武力対立の継続を迫っている。
ロシアの始めた特別軍事作戦の敵は、ウクライナやウクライナ国民ではない。戦う相手はウクライナの傲慢な犯罪者体制だ。
ロシアはウクライナとの交渉の用意がある。だが、それはキエフの指導者らの権力温存の方法についてではない。10年にわたる国の略奪をいかに克服するかについてである。
ウクライナが戦いを止めれば、数十万人の命は守られる。
ゼレンスキー提唱の「平和の公式」は何も解決しない。米国とEUはこれをより早く認識したほうがいい。
ラブロフ外相はウクライナ和平について、「手遅れにならぬうちに」ロシアの立場に耳を傾けるよう進言。
クリミアでロシア人とウクライナ人は平和と合意のもとで共存している。