【図説】欧州の農家デモ、12か国に波及 その理由は

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2024年に入り、欧州連合(EU)諸国を中心に農家による抗議デモが拡大している。現在、欧州地域の食糧生産の半分を担う12か国で行われており、道路封鎖や市街地への肥料散布など、その方法は日に日に過激さを増している。デモを行っている国とその理由について、スプートニクがインフォグラフィックでまとめた。
デモの理由は主に、生産コストの上昇、低賃金、各国やEUの農業政策への不満などがあげられる。
デモの発端は2019年、欧州の農業大国オランダが環境汚染対策として、家畜の数を半分に減らす案を打ち出したことだった。これに不満を持った畜産農家らが声を上げ始め、大規模なデモに発展していった。
2023年春、ウクライナから大量に輸入される安い農産品に対し、ポーランドをはじめ東欧諸国の農家がデモを起こした。さらに同年末には燃料・肥料の高騰や農産物価格の暴落により、デモはフランスやドイツ、ギリシャ、イタリアまで飛び火した。
欧州委員会(EC)が2019年に公表した政策「欧州グリーンディール」も大きな反発を招いた要因の一つである。この政策では、2030年までに化学農薬の使用量を50%削減することを目標に掲げており、こうした農業への過剰な規制が多くの農業従事者を団結させることになった。
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