米情報機関、露側にテロ情報の全ては伝えず=米紙

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米紙「ニューヨーク・タイムズ」は28日、米情報機関が持っていたテロ警戒情報について、全てをロシア側に伝えていたわけではなかったと報じた。情報源が判明するのを懸念したためだったという。

「ロシアと米国の敵対関係により、情報源や取得方法を露当局に知られることを恐れて、米側はテロリストの計画を追加で伝えることができなかった」

22日夜にモスクワ郊外のコンサート会場「クロックス・シティ・ホール」で起こったテロでは、これまでに143人が死亡した。米当局は事件の約2週間前に、露側にテロの情報提供をしていたと主張していた。
露連邦保安庁(FSB)のボルトニコフ長官はこれまでに、米側から3月初旬にあった情報提供は「大まかな性格」のものだったとし、露特殊部隊はこれに反応したと説明。また、米国から寄せられる情報は具体性がない場合もしばしばで、詳細が含まれることが望まれるとの願いを示していた。
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