ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

ザポロジエ原発 ウクライナ軍はなぜ攻撃するのか?

© Sputnik / Pavel Lisitsyn / メディアバンクへ移行ザポロジエ原発
ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 09.04.2024
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ウクライナによるザポロジエ原子力発電所へのドローン攻撃について、ロシアは国際社会に向かい、これへの対応を求めた。ロシア外務省は「キエフ政権による核テロ行為」とこれを非難。

ザポロジエ原発とは:

エネルゴダール市郊外、ドニエプル川のカホフカ貯水池の南岸に位置する。1995年に竣工。
軽水炉型原発。6基ある各原子炉の出力は約950メガワット、総出力は約5700メガワット。
欧州最大の原発。世界では9番目に大きな規模。
約1000万人分の電力を賄える。
以前は、ウクライナの主要な原子力発電所だった。
ロシアは2022年の特別軍事作戦の開始後、まもなく同原発を統制下においた。その後プーチン大統領が同原発の所有をロシアに移す大統領令を出した。
ザポロジエ原発がロシアの所有に移された後、ウクライナ軍はこれへ定期的な砲撃を開始。IAEA事務局長は、こうした無謀な攻撃は深刻な重大な原子力事故の危険を引き起こすと警告。
ロシア国防省は、砲撃は核の大災害を引き起こしかねず、そうした事態になれば、ウクライナの大部分にとどまらず、ロシア、ベラルーシ、ブルガリア、ルーマニア他の近隣諸国の領土が放射能で汚染されると警告。
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