日本の防衛省によると30日午前6時13分頃、北朝鮮は複数の弾道ミサイルを日本海に向けて発射。そのうち1発は350キロ以上飛翔し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。
韓国の聯合ニュースによると、発射されたのは計約10発。飛距離などから固体燃料型の短距離弾道ミサイル「KN25」と推定される。これほど多くの数を一度に発射するのは「異例」だという。
岸田首相は官邸に入る際、「現在のところ被害は確認されていない。北朝鮮のミサイル発射は国連安保理決議に違反し、強く非難する。すでに抗議を行った。引き続き情報収集と警戒監視に努めていくし、日米、日米韓の連携も緊密に行う」と述べた。
日米韓は発射後に担当高官の電話協議を開催。発射が地域と国際社会の平和と安全を脅かすとして強く非難し、引き続き日米韓で緊密に連携することを再確認した。
東アジア地域を管轄する米国のインド太平洋軍は、今回の北朝鮮の発射は、米国や日本や韓国などの同盟国への脅威を与えるものではなかったとの分析を公表。