米国が大陸弾道ミサイル「ミニットマンIII」を発射実験へ 背後にある計画とは?

© AP Photo / U.S. Air Force米国が大陸弾道ミサイル「ミニットマンIII」を発射実験へ 背後にある計画とは?
米国が大陸弾道ミサイル「ミニットマンIII」を発射実験へ 背後にある計画とは? - Sputnik 日本, 1920, 04.06.2024
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米空軍の地球規模攻撃軍団は、6月4日と6日の2回、米ヴァンデンバーグ宇宙軍基地で大陸間弾道ミサイル「ミニットマンIII」の発射実験を行う。実験はウクライナでの代理戦争と、ロシアとNATOの緊張激化する中で行われるものの、スプートニクが取材した観測筋らは、パニックになるほどのものではないと語っている。
国際・軍事問題に詳しいアール・ラスムセン退役米陸軍大佐によれば、ミニットマンIIIの試験発射は過去50年間で300回以上実施されている。

「定期的に行われるルーティン的な訓練で、特別なことは何もないと思う」

ロシアの功労軍事ジャーナリストで、『文学新聞』のアレクセイ・ボルゼンコ副編集もラスムセン氏と同じ見解を示している。

「これは、米国の核弾頭発射ミサイルの監査だろう。実際、米国はかなり長い間ミサイル発射実験を行っていない」

ボルゼンコ氏は、ロシアは準備態勢の確保のために、戦略ミサイルのテストは年平均1、2回は実施していると指摘している。
ボルゼンコ氏はまた、ミニットマンIIIの老朽化について言及している。

「米国は、自分らが保有しているものに手をこまねいている。これらのミサイルの多くは非常に古く、その開発は70年代から80年代まで遡る。したがって、彼らはこのミサイルをテストし、新しいミサイルによって徐々に核戦力の近代化を図りたいだけだ」

ボルゼンコ氏は、今回の打ち上げをロシアは懸念すべきかという問いには、少なくともある程度は懸念があると答え、その理由として、米国は長年、放置していた分野に立ち戻り、「核ミサイルを整えておく 」ために武器庫の近代化を開始したと説明した。
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