ボーイング787型機の不適切箇所にクレームを出した下請けの整備士が解雇

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787型機「ドリームライナー」 - Sputnik 日本, 1920, 27.06.2024
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ボーイングの下請け会社「ストローム」社で整備士として勤務していたリチャード・クエバス氏は、787型機「ドリームライナー」の組み立て作業に手抜きがあるとボーイングに対し、再三にわたってクレームを申し入れた結果、それを理由に解雇された。CNNが報じた。
クエバス氏は、ボーイングの2023型機の機首部分に穿たれた穴の大きさが不適切な大きさであることに気づいた。穴はボーイングの仕様に表示されているよりも大きく、飛行中の安全が保たれなくなる恐れがある。クエバス氏自身は、不適合なサイズの穴が穿たれた航空機を3機確認したものの、同様の機体は全部で10機から12機ありうると述べている。2023年10月、クエバス氏はボーイングの経営陣に事態を訴え、会社は調査に乗り出したが、その数カ月後、クエバス氏は突然解雇された。
ボーイング社の関係者は、同社はクエバス氏が言及した機体を検査し、「技術的な分析の結果、指摘された問題は安全上のリスクにはならない」と判断したと述べている。
最近、ボーイング機には技術的問題が続けざまに起きている。1月初め、アラスカ航空の使用するボーイング737-9 MAXで上空5000メートルでドアが外れるトラブルが起きたため、ポートランド空港に緊急着陸を余儀なくされた。この事故の後もボーイング機のトラブルは後を絶たずに発生しており、3月にはニューヨークタイムズ紙が、ボーイングはFAAの89の検査項目のうち、33項目で不合格となったと報じていた。
6月中旬、ボーイング社は787型機「ドリームライナー」で、機体の接合部分に見つかった新たな不具合箇所の調査を行っていることが明らかにされている。
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