岸田首相、原爆投下について米国には触れず 「ロシアによる核の威嚇」を主張

© AP Photo / Eugene Hoshiko岸田首相
岸田首相 - Sputnik 日本, 1920, 06.08.2024
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岸田文雄首相は、広島市で行われた平和記念式典で挨拶した。原爆投下の犠牲者に哀悼の意を示し、被爆者に対する見舞いの言葉を述べた一方、原爆を投下した米国に言及することはなかった。
「79年前の広島と長崎にもたらされた惨禍、人々の苦しみは二度と繰り返してはならない。被爆の実相を後代に伝えつつ、非核三原則を堅持して、『核兵器のない世界』の実現に向けて努力を着実に積み重ねていくことは、唯一の戦争被爆国である我が国の使命だ」
岸田首相は「ロシアによる核の威嚇等により、核軍縮を巡る情勢は一層厳しさを増している」と主張。核軍縮を巡る国際社会の分断の深まりが拡大していると指摘した。
ロシアのプーチン大統領は今年6月、「我々はこれ見よがしに核兵器で威嚇したりはしていない」と発言した。プーチン大統領は、ロシアには核ドクトリンがあり、いかなる場合に核兵器を用いるかはそこに明記されているとし、ロシアが核兵器を用いるような例外的な事態には至っていないと指摘している。
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