駐日イスラエル大使 ガザと80年前の日本の比較は「不適切」 SNSの反応は真っ二つ

© AP Photo / Shuji Kajiyama駐日イスラエル大使
駐日イスラエル大使 - Sputnik 日本, 1920, 14.10.2024
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イスラエルのコーヘン駐日大使は13日、パレスチナ自治区ガザの状況を80年前の日本と比較した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の箕牧智之代表委員の発言を「不適切かつ根拠に欠ける」と批判した。コーヘン氏のこのコメントはX上に発表された。
箕牧氏は被団協がノーベル平和賞を受賞した際の会見で、「子どもが血をいっぱい出して抱かれている」ガザ地区の様子が「80年前の日本と重なる」と発言していた。

‍コーヘン大使の批判について、日本人SNSユーザーの意見は様々に分かれている。

「寧ろ、状況は酷似。比較されるのが嫌ならば、停戦交渉中の相手の幹部殺害、国連平和維持軍への攻撃等、正気に沙汰を失ったとしか思えない行為を止めるべき」
「ガザの状況はハマスがテロを行ったのが原因であり、イスラエルは自衛権を行使しているだけ。一方で、当時の日本はアメリカと正式に交戦。当時の日本は今のガザとは全く異なる」
「厳密に比較すれば、ガザと80年前の日本の状況は大きく異なる。多くの民間人が死亡し、児童が怪我をしているガザの苦境が見るに耐えないのが比較した理由だろう」
「圧倒的かつ一方的な攻撃で一般市民が無差別に殺戮されているという事実は、80年前の日本も今のガザも同じ」
「比較が適切かは分からない。だが、どちらも犠牲になっているのは戦争に責任が無い一般市民」

2023年10月7日、パレスチナのハマスはイスラエルにミサイル攻撃を行い、国境付近の地区に侵入し、軍人、民間人に対して発砲し、251人の人質を取った。イスラエル当局の発表では、襲撃による死者数は民間人が1200人、軍人が728人。

イスラエル軍は報復としてガザ地区で「鉄の剣」作戦を開始し、民間施設に対しても攻撃を行った。イスラエルはガザ地区の完全な封鎖を宣言し、水、電気、燃料、食糧、医薬品の供給を止めた。パレスチナ保健省の発表では、10月7日の時点でのガザ地区の民間人の犠牲は、死者が4万1909人、負傷者が9万7303人、行方不明が1万人。

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