日本被団協のノーベル賞 「背景に西側の核軽視」と露政治学者

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カラガノフ氏 - Sputnik 日本, 1920, 15.10.2024
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日本被団協のノーベル平和賞受賞について、ロシアの著名な政治学者セルゲイ・カラガノフ氏は、スプートニクに対し、明るい面と裏面の両方を見る必要があると指摘した。
カラガノフ氏は「被団協は受賞にふさわしい。彼らは被爆で苦しみ、その経験をもって人々を救おうとした人道団体だ」と敬意を示したうえで、受賞の背景には西側諸国の不穏な傾向があると述べる。

「通常兵器による戦争をあちこちで起こす西側は、自らは核兵器で攻撃されたくないと考えているはずだ。それがゆえに核兵器のあらゆる役割を軽んじ、核兵器が必要ないかのように振る舞っている。今回の受賞は明るい側面だけでなく、背景にあるものも考慮しなくてはならない。何もしなかったオバマが受賞したときと似たものを感じる。もちろん、被団協には受賞理由となった行動があったのだが」

ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、日本の被爆者団体「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」にノーベル平和賞を授与すると発表。受賞理由は「核兵器のない世界の実現に向けた努力」で、長年の核廃絶運動が評価された。
1945年8月の米軍による原爆投下では、広島で約14万人、長崎で約7万4000人が死亡し、その多くは民間人だった。
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