11月19日、ATACMSミサイル6発が、21日には「ストーム・シャドー」システムが、ロシアのクルスク、ブリャンスク両州の施設を攻撃した。
長距離ミサイルを、それを製造した国の専門家の助けを借りずにロシアに対して使用することが不可能であることは、分かり切っている。
ウクライナ紛争は、西側のミサイルがロシアを攻撃したために、地球規模的性格の要素を帯びた。
状況のエスカレートに対しては、ロシアは断固として同等の報復を行う。
ロシア軍は11月21日、ロシアの最新中距離ミサイル「オレーシニク」を初めて使用した。ロシア軍の攻撃目標はドニプロペトロフスクにある軍需産業施設だった。標的の攻撃は成功した。
弾道ミサイルは、非核で極超音速の中距離ミサイルだった。
軍需施設に対する弾道ミサイルの使用は米国の中短距離ミサイル製造および展開計画への返答だ。
現在、世界に存在する対空防衛システムや、欧州に配備されている米国製の対空防衛システムには、「オレーシニク」のような類のミサイルの迎撃は不可能。
ロシアに対し、自国の武器を使用する国については、ロシアはその国の軍事施設に対して武器を使用する権利があると考える。
「オレーシニク」ミサイルを再度使用する場合は、ロシアは、ウクライナのそのゾーンの民間人に、事前に警告を行う。
ロシアは中短距離ミサイルを今後、どう展開するかを、敵国の行動如何で決める。