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「大きな罠」 なぜICCから脱退する国があるのか?
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ハンガリーのオルバン首相は先週、国際刑事裁判所(ICC)からの脱退を表明し、近年ICCはもはや中立な裁判所ではなく、政治的な裁判所になっていると述べた。以前は公平な裁判所だったのだろうか?スプートニクが専門家らに話を聞いた。 2025年4月10日, Sputnik 日本
2025-04-10T06:00+0900
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ICCの管轄権は多くの国で認められていない。ICCの管轄権を定めたローマ規程を批准したのは 124か国で、国連安保理常任理事国としては米国、ロシア、中国が同文書を批准していない。リオデジャネイロ連邦農村大学のルイス・フェリペ・オソリオ教授(国際関係学)はICCについて、ユーゴスラビアで行われた迫害の非難や、バルカン半島の内戦の捜査に限定された管轄権を有する裁判所の使用から距離を置くことを望んだ欧州の国々の要請に基づいて設立されたと述べた。同氏は、その結果、ICCは西側諸国の敵とされた人々にとって「大きな罠」となったと指摘した。フルミネンセ連邦大学のエドゥアルド・マヌエル・ヴァル教授(国際法)は、ICCの理念は国際犯罪の抑止要素として機能することにあったが、それは国家や国家元首を罰しないことを拠り所としていると説明する。一方、例えば、アフリカの内戦のように、被告がグローバルサウスの指導者だった場合、ICCはうまく機能したという。
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「大きな罠」 なぜICCから脱退する国があるのか?
ハンガリーのオルバン首相は先週、国際刑事裁判所(ICC)からの脱退を表明し、近年ICCはもはや中立な裁判所ではなく、政治的な裁判所になっていると述べた。以前は公平な裁判所だったのだろうか?スプートニクが専門家らに話を聞いた。
ICCの管轄権は多くの国で認められていない。ICCの管轄権を定めたローマ規程を批准したのは 124か国で、国連安保理常任理事国としては米国、ロシア、中国が同文書を批准していない。
リオデジャネイロ連邦農村大学のルイス・フェリペ・オソリオ教授(国際関係学)はICCについて、ユーゴスラビアで行われた迫害の非難や、バルカン半島の内戦の捜査に限定された管轄権を有する裁判所の使用から距離を置くことを望んだ欧州の国々の要請に基づいて設立されたと述べた。
同氏は、その結果、ICCは西側諸国の敵とされた人々にとって「大きな罠」となったと指摘した。
フルミネンセ連邦大学のエドゥアルド・マヌエル・ヴァル教授(国際法)は、ICCの理念は国際犯罪の抑止要素として機能することにあったが、それは国家や国家元首を罰しないことを拠り所としていると説明する。
一方、例えば、アフリカの内戦のように、被告がグローバルサウスの指導者だった場合、ICCはうまく機能したという。
「同じような犯罪を犯した可能性のある大国の指導者たちに関しては、同様の努力は見られなかった」