原発を作った技術者だからわかる福島の話 ロボットの屍

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工学博士の後藤政志氏 - Sputnik 日本, 1920, 12.04.2025
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福島原発の事故から14年経った現段階での問題点について、かつて東芝で原子炉格納容器の設計者だった工学博士の後藤政志氏に話を聞いた。(全3回・第1回目)
何をするにも高濃度の汚染物質がある。ロボットは万能ではない。ロボットは、作業現場の状況を想定した上で開発するものだが、原発内部の様子は事前にわからないため、使えなくなったロボットはその場に取り残される。新しいロボットは、これまでのロボットの屍を越えていく。
デブリ取り出しを、日英共同開発のロボットアームで試みている。しかし取り出せたのは1グラムにも満たない。40トンの土嚢でさえ取り出すのに苦戦しているのに、880トンのデブリとなると、とてつもない話だ。仮に取り出せても、処理方法がない。むしろ石棺に閉じ込める方が理にかなっている。
トリチウムが含まれた汚染水(ALPS処理水)がすでに海洋放出されている。モニタリングはあくまで一時的なもの。汚染水の長期的な影響は不明だ。
後藤氏のビデオインタビューをご覧ください!
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