ウクライナの首都キエフ郊外にあるペトロパブリウシカ・ボルシチャヒウカ村で2日、国家親衛隊の兵士らが詰める建物の周辺に住民ら約100人が押し寄せ、衝突が発生した。
発端は「約40人が地下室に監禁されている」という未確認情報がSNSで拡散され、住民らが現場に押しかけたこと。
抗議者らは警察官や国家親衛隊の兵士に卵を投げつけたほか、建物に入ろうとしてレンガの壁を破壊した。これに対し、当局側は催涙ガスを使用し、空に向けて発砲したという。
親衛隊は、建物内にいた兵士の一部は新たに動員された兵士で、ほかの兵士は所属部隊から無断離脱した後に拘束され、部隊への配属を待っていたと説明している。
これまでに建物内にいた兵士4人の負傷が確認されている。病院に搬送され、負傷の原因について調査が進められている。
実際にSNSで広まったような不当な拘束や拷問が行われていたかは不明。親衛隊は調査を行うとしており、「軍事施設内で違法な暴力行為があったことが確認されれば、責任者は相応の処罰を受ける」としている。
騒動を受け、ウクライナ大統領府のキリロ・ブダノフ長官が現場入り。「一体何が起きているのかを確認するためにここに来た。これはあってはならないことであり、正しい状況ではない」とコメントした。
SNSでは「拘束者のなかには14歳の少年もいた」「14歳の少年がシャベルで殴られた」とする投稿も広まったがこれも出所は不明。衝突発生時に少年が自ら塀を越えて敷地内に入ったとの報道もあるが、情報は錯綜している。
