スプートニク日本
研究結果が「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌に掲載されている。
実験には、18歳から35歳までの男性31人から成る2つのグループが参加した。
1つ目のグループには、イブプロフェン600ミリグラム(錠剤3錠相当)を毎日6週間にわたって投与し、2つ目のグループは偽薬を服用した。
14日経過後、1つ目のグループの男性には、精子の形成に必要なテストステロンの合成に影響を及ぼすホルモンの分泌量増加が確認された。
このホルモンの濃度が高すぎると、テストステロンが合成される量が減少する危険があり、結果として不妊症につながるという。
研究グループは、今回被験者が服用したイブプロフェンの量は多くないため、否定的な結果があまり強くは示されていないと指摘している。
しかし、鎮痛剤を大量に、定期的に服用する人々、例えばプロスポーツ選手はより慎重になる必要があるとしている。