スプートニク日本
香港中文大学のXiang Qian Lao教授らによる論文では「大気汚染への暴露が至る所にあることを考慮すると、PM2.5による精子の正常な形態への微小な効果でさえ、大量の不妊のカップルを生じる可能性がある」と結論付けられた。
研究チームは台湾のクリニックが過去15年間収集した約6500人のデータを収集し、不妊と環境悪化が関係している可能性があることを示す最初の証拠を見つけた。
明らかになったところ、PM2.5のような大気浮遊粒子状物質(エアロゾル)が精子と精液の2つの重要な性質に影響している。それは、精子の形と運動率、そして濃度だ。
PM2.5濃度が1立方メートルあたり5ミリグラム上がるごとに、正常な精子の割合が1.29%低下する。
論文では、こうした反応が深刻な大気汚染レベル地域に住む男性の生殖能力に悪影響を及ぼしていたとして、そのために汚染度が平均レベルの場所に住む男性よりも不妊に悩む男性の割合が高かったと指摘している。
関連ニュース