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デビッド・ナドリンガー(David Nadlinger)氏は、「この写真で見ているのは本物の原子ではなく、カメラのピントが完全には合っておらず露出が大きすぎることによって生成された光学的な原子の射影です。夜空の星が見える仕組みにも例えられるでしょう。星は大きく鮮やかに見えますが、本当の物理的サイズはかなり控え目です。私たちは像が『滲んで』いるためにこういう風に見ています。私たちの目はただ、十分に高い解像度を有していないのです」と述べた。Live Scienceが報じた。
ナドリンガー氏によると、この写真は実質的には偶然の産物で、当初は論文のためにオックスフォード大学の物理ラボラトリーで実験を行っていた。
ナドリンガー氏は「私が思うに、この写真が多くの人にとって特に興味深かったのは、写真には原子を囲む全ての機器が見えるからでしょう。興味深いことは、写真で原子が大きく見えることに人々が非常に驚いたことです。私はこの100年間の科学的啓蒙を葬り去ってしまわなかったと願っています。実際には原子はもちろん、驚くほど小さいサイズですからね」と語る。