日本企業がシベリアに提案した建設テクノロジーとは?

欧州とアジアの建築資材会社150社が、2月13日から16日にかけてノボシビルスクで開かれた展示会「SibBuild(シブビルド)2018」に出展した。ブースを出した日本企業は前年比5倍の17社となった。企業は大雪の降る寒冷地での生活や作業の負担を下げる建築や関連テクノロジーに関した商品を取り扱っている。
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例えば、北海道ゴム工業所は電熱融雪マット「ソーヒーター」をシベリアの市場で売り出している。同商品は歩行者が滑らないよう温泉周辺など日本の雪の多い地帯で使われている。北海道ゴム工業所は、同じ目的でシベリアのオフィスや家の玄関先や入口に使用できると見ている。

ネオトレーディング社もウラジオストックやユジノサハリンスクに金属系サイディングを輸出販売している。しかし市場を拡大し、シベリア中部や西部の市場にも進出を図っている。

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旭川機械工業は木の3次元加工を可能にする革新的な3Dターニングマシン(CNC木工旋盤)をノボシビルスクのビジネスマンたちに提案した。

日東建設はコンクリート構造物の革新的な検査装置をお披露目した。同社によると、まもなく日本にある橋の半分近くは建築後50年を迎えるが、橋の状態を評価できる専門家は年々減少している。日東建設が開発した検査装置はコンクリート構造物の老朽化度合いを評価でき、そうした検査はシベリア地方でも重要だ。

展示会「シブビルド」への日本企業の出展について、「シベリア・北海道」センター副所長で日本企業の訪露を手配したコーディネーター、イリーナ・プリク氏に詳しく話を伺った。

「展示会に出展した日本企業17社は主に北海道からで、全社がノボシビルスクと提携するビジネス協会に加盟しています。うち大半は初めてブースを出しました。展示会が開幕した2月13日には日本とノボシビルスクの企業家のビジネス歓迎会が行われました。これは、露日文化交流の『ロシアにおける日本年』と『ロシアにおける日本年』のプログラムの正式な行事に含まれていました。これは、ハイレベルで承認された露日協力プログラムに北部地域向けのテクノロジー分野での協力が含まれているためです。協力の場は当然のことながら北海道とシベリアになりました。そして決定が取られたのは上層部ですが、もちろん、前提条件は下から来たものです。多くの日本とロシアの企業は相互にプラスな関係を発展させることに関心をいだいています。日本側の主な目的は市場を研究して、シベリア市場に何があるか、どのような技術があるか、具体的にどうした地域で自社商品への関心が最も大きくなるかを見極めることにあります。展示会の間、日本人参加者の多くはノヴォシビルスキー・アカデムゴロドクのテクノパークや一連のシベリアの工場を訪れることができました。そして、特に言っておきたいのは、日本人の皆さんは、ノボシビルスクでこれほど高い生産レベルを目にすることは予期していなかったということです。ロシア極東と比べると、シベリア中部や西部では日本企業と取引している企業は多くありません。日本側参加者らは、訪問の結果をまとめて、この方面でより活発に作業していく予定です。これは相互にとって利益があることです。

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プリク氏によると、日本側は農業でのイノベーション技術分野の提携にも関心を抱いた。さらに、ノボシビルスク地方投資促進機関と北海道建設新聞の提携が見られた。情報不足は、ビジネス関係の発展を阻害する1つの要因だ。

ノボシビルスクはシベリア連邦管区での経済的、技術的、産業中心地だ。すでに25年間ノボシビルスクは札幌と緊密に提携している、展示会「シブビルド」もまたすでに25年間行われており、シベリアで最も大きな建築材料および仕上げ材展示会となっている。

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