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「私には政治における重みがなく、何らかの政綱を立ち上げたり、候補者として立つ権利を得ていません。」
サプチャク氏は、自分に投票することに関心をもってくれるのは、現政権の政治秩序に不満を持っている人だけだと考えている。彼女は以前、出馬を支持してくれるのは、投票用紙に「全員に反対」の欄があれば、まさにその欄を選ぶタイプのロシア人だとして、テレビ局「ドーシチ」の番組で次のように話した。
サプチャク氏を有名にしている要素のひとつに、父親の存在がある。父、アナトーリー・サプチャクは、政治家で、サンクトペテルブルク市の初代市長だ。またサプチャク氏はテレビのリアリティーショウ、「ドム・ドヴァー」の司会者としても有名だ。この人気番組は若い男女がカップルを目指すというもので、セックスシーンや暴力シーンも含まれている。
サプチャク氏の興味関心はテレビ業界だけにとどまらない。玉の輿にのる方法について書いた「億万長者と結婚」や「実践的な参考書」「クセニア・サプチャクのスタイルグッズ」など何冊かの本を出版した。十数本の映画にも出演。また、2014年10月から意識の高いファッション雑誌「L'Officiel」を手がけている。
サプチャク氏は何度も、国民の政治的意思やイニシアティブを禁止したり困難にしたりするような法律は見直されるべきだと主張してきた。彼女は、全ての、暴力によらない政治的行動、自由に立場を表明する行動、集会などは許可されるべきだと訴えている。
サプチャク氏はまた、大統領が地方自治体の長、知事などを任命したり退かせたりするのはおかしいと主張し、地方選挙も国政選挙も、すべてのレベルで選挙が行なわれるように制度を戻すべきだと考えている。
サプチャク氏は既婚。彼女の夫は有名俳優のマキシム・ヴィトルガンで、2016年には二人の間に息子が誕生した。