日本の「鉄の女」小池百合子氏、勇気、女性の役割、ファッションについてスプートニクに語る

日本の歴史上、初の女性東京都知事である小池百合子氏は、決定権を持つポジションの多くを男性が占めているため、女性のポテンシャルは、完全に生かしきれていないと考えている。「スプートニク」とのインタビューで小池氏は、自身の勇気や、余暇の時間、ファッションなどについて語ってくれた。
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スプートニク:まず初めに、平昌五輪の日本チームのご活躍、特に羽生選手の金メダルおめでとうございます!

「ありがとうございます。ザギトワちゃんも可愛らしく、メドベージェワさんとおふたり、素晴らしかったね。」

希望の党:日本には原発ゼロへの希望はあるか?
スプートニク:五輪に関しての質問ですが、東京五輪まで残すところわずか2年。その時までに東京はどう変わりますか。五輪閉幕後の人の記憶に残るための施策や五輪施設の活用法、今までにない取り組みはありますか?

「まず力を入れていることは、実はパラリンピックに向けての対応です。バリアフリーを徹底する。東京の街から段差をなくし、ユニバーサルデザインの街づくりをしたいと思います。例えばトイレでもホテルでも車椅子で入れる部屋を作ってもらうよう、国と連携しながらホテル業界に声をかけていきます。公衆便所も車椅子で入れるものを出来るだけ多くつくっていき、その結果として2020年パラリンピックのレガシィは東京は誰にとっても住みやすい街になることを目指したいのです。新たな施設の活用方法はひとつは民間が運営するコンセーション方式にし、民間の知恵でより使いやすくしていきます。」

スプートニク: モスクワは東京など世界の都市の在り方を取り入れようとしています。これからモスクワとの建設交流などをどう考えていますか?

「大都市の抱える共通の課題はきれいな水の供給、大量の廃棄物の収集と処理、空気などです。東京はかつては大気汚染の問題がありましたが、今は基本的にはほぼゼロと言ってもいいくらいよくなりました。これからゼロエミッション化を目指して、EVや燃料電池車を都として推奨することでさらに大気汚染の原因が封じ込められます。それぞれの大都市が経験し、出してきたソリューションをシェアできればと思っています。気候変動についてはC40(世界大都市気候先導グループ)という組織があります。メガシティが共通の課題のソリューションを共有することでお互いに解決していこうという活動です。」

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スプートニク: 今年ロシアでW杯に応援に行かれますか? モスクワと東京の関係を今後どう発展させていかれるおつもりでしょうか?
「今年は国内の大きな行事があり、海外渡航はほとんどいけないのです。W杯の成功をお祈ししております。東京とモスクワは2016年に姉妹都市25周年を迎えました。大きな都市としての共通の課題で連携していければと思っております。」

スプートニク: 小池さんは初の女性都知事です。今の世界、日本の中の女性の役割、もしくは政治の中の女性の役割はどう変わるべきだと思われますか?

「今回の平昌五輪を見ても日本のメダルの多くは女性が勝ち取っているんですよ。都庁職員の4割が女性で管理職もまもなく20%は女性が占めることになります。都庁における女性の能力と実績は日本の組織の中でもトップをいっていると自負があります、知事として女性職員は大変信頼しており(男性もだけど)、期待に応える仕事してくれています。企業、政治で女性がより多く活躍することが日本をより大きく変えると思いますが、現時点でも意思決定の場に男性が多く、女性の力を十分に活かしきれていないと思います。だからこそ自分の責任において東京都では女性職員、女性都民に頑張ってもらえる環境づくりをしたいのです。」

スプートニク: 有名な小池ファッションについてなのですが、ご多忙な中、服選びはどうされているのでしょう?

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「一度自分が気に入った服は長く着ますよ。20年前の服も直しながら長く着用するために数が増えてきましたた。時代を追うことはあまりしません。」

スプートニク:ご趣味はなんでしょう? 多忙なスケジュールのなかで趣味に割く時間をどうやりくりされていますか?

「自分で決めるので忙しければ時間をずらすなどやりくりには問題はありません。 残業しないよう働き方改革を職員にはいっているんですが、自分では働くことはとても大好きで(笑)仕事が趣味ですね。自由時間はあまり求めていないんです(笑)。」

スプートニク: 自分の仲間も敵に回して戦い、勝つという勇気の元はどこにあったんでしょうか。

「目標がありましたからね。東京をよりよい街にしたいという目標があり、それに都民が答えてくれただけなので勇気とかあまり関係ありませんね(笑)。」

スプートニク: 最後に首相になられるご予定は…

「(笑)ありません!」

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