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学者らの研究論文が、「Physical Review Letters」誌に掲載されている。
「暗黒星」の特異性は、この星が真空に似た完全な中空であるという点にある。しかし、学者らによると、我々の日常的な理解に反し、真空は本来の意味での「無、空っぽの場所」ではなく、恒常的に誕生し自壊する特別な粒子の対から成っている。
天体物理学者らは、粒子のこのような相互作用の結果、中空で満たされた珍しい「耐圧縮」構造が発生し、この構造が「暗黒星」に対し、縮まってブラックホールとなることを許さないものの、この際、暗黒星をブラックホールにほとんど匹敵する密度と大きさにまで圧縮すると考えている。
この時、「暗黒星」は重力波を放射する。
このような風変わりな「星」が現実に存在するのか、またいったいどのようにして暗黒星が誕生するのかについては、今のところ学者らの間の議論の対象のままだ。