中朝会談は極東の緊張を緩和する可能性

中国の新華通信社は28日午前、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が李雪主(リ・ソルジュ)夫人とともに北京を訪れたと報じ、国営の中国中央電視台は習近平国家主席と初の首脳会談について14分間報じた。最後の瞬間まで訪問は極秘だった。
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中国入りは金氏が2011年に権力について以来初の外国訪問となった。

「私が初の外国訪問に中国を選んだという事実が、私が私たちの国の間の友好を高く評価している証拠となっている」と中国外務省は金氏の言葉を伝えた。金氏によると、訪問の目的は再選に際し習氏を直接祝うことにあった。習氏は一方、中朝間の伝統的な友好を途切れなく続けて発展させる意欲を示した。

習氏は「これは戦略的でかつ両国にとって唯一の正しい選択だ。この選択は何らかの出来事や時局によって変わることはない」と指摘した。習氏はさらに、交流の活発化と現在のアジェンダに関する意見や情報交換を核にした中朝関係発展に関する四つの提案を出した。

金正恩委員長の中国非公式訪問
会談では二国間関係、朝鮮半島や世界情勢が話し合われた。金氏は、首脳会談を含む米国や韓国との対話の準備があると確認した。

中朝会談はこの地域の緊張を緩和する可能性があると、ロシアの中国専門家で作家、活動家のブロニスラフ・ビノグロツキー氏がスプートニクのインタビューで指摘した。

「もちろん、対北朝鮮制裁は常に北朝鮮により友好的だった中国が加わってから特にその機能を果たした。彼らの繋がりと文化的ルーツは古くからある。双方とも極東唯一の社会主義国だ。そして中国は最近まで北朝鮮を支持し援助していた。中国が北朝鮮のミサイル核計画を協議した国際政治の裏側で、北朝鮮と非公式会談を行ったと私は見ている。このため北朝鮮は他国以上に中国を信頼している。この会談はもちろん入念に準備されたものだ。これは当然のことで、象徴的なものだ。その意義は、地域の緊張を緩和する可能性があることだ。金氏の政策は最近まで予測不可能で、この地域のみならず全ての国に対して緊張の発生源だった。そのため中国での会談は情勢の正常化へのチャンスを与える肯定的な出来事を見るべきである。もちろん、それは明日起こることではなく、中国だけでなく韓国やトランプ氏との長い外交的協議が必要となる。中国にとってこれは、自国に朝鮮半島情勢の主導権を取り戻す良いチャンスだ。なぜなら最近の南北接近と韓国を介した米朝接触の過程で中国側は取り残され、朝鮮半島情勢に関する全てで中心にいることに慣れていた中国を動揺させずにはいられなかったはずだからだ。現在、中国が北朝鮮の安全に何らかの保証をする用意がある可能性を私は除かない。会談で双方が熱を込めて友好関係を強調したことは故なきことではない。」

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