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トランプ氏はツイッターに「ロシアはシリアに対して発射されるすべてのミサイルを撃墜すると約束している。準備せよ、ロシアよ。なぜならミサイルはやってきて、それらは素晴らしく、新しく、「スマート」だからだ。お前はガスで自分の国民を殺して楽しむ野獣と同列でいるべきではない」と投稿した。
ロシアのザハロワ報道官は、トランプ氏のツイッターでの発言に対して次のように述べたー
「スマートなロケットは、自国で数年間国際テロリズムと戦っている合法的政府ではなく、テロリストに向かって飛ぶべきだ」。
また最近マスコミは、ロシアのアレクサンドル・ザシプキン駐レバノン大使がテレビ局「アルマナル」の番組で、シリアに対して米国が発射するあらゆるミサイルをロシアは撃墜し、ミサイルが発射された地点への攻撃準備が整った状態にすると述べたと報じた。
アメリカ合衆国の元政治家ロン・ポール氏は先に、トランプ氏のシリアに関する複数の発言の矛盾を指摘し、その例として2013年のツイートを引用したー
「シリアを攻撃する必要はない。この攻撃は米国に不愉快なこと以外何ももたらさないだろう。我々の国を再び強く、偉大にすることに集中してほしい」。
これより前、西側諸国は、東グータ地区ドゥーマで起きた化学兵器による攻撃をシリア政府によるものと決めつけた声明を表していた。これに対してロシアは、シリア軍は塩素爆弾を投下したとする情報を否定。ロシア外務省は、シリア軍が有毒物質を使用したとする情報の目的はテロリストを弁護し、外から行われうる武力攻撃を正当化するものとする声明を表した。ロシア軍参謀本部は3月13日の時点ですでに、東グータ地区で武装戦闘員らによって、化学兵器使用を脚色した煽動が準備されている事実を公表しており、これが将来、シリア攻撃の口実に使われる可能性があると指摘していた。
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