上月駐ロ大使と日本企業代表団、チュヴァシ共和国を訪問「共通点は人的資源」【写真】

3月29日から30日にかけて、上月豊久駐ロシア大使と、日本企業の関係者らがチュヴァシ共和国を訪れ、企業、工場、文化施設などを視察した。チュヴァシ共和国はかねてから日本企業の誘致に積極的で、2015年には非鉄金属メーカー「フジクラ」が工場をオープンさせている。上月大使は2日間の視察を終え、日本とチュヴァシ共和国の共通点は、石油やガスといった天然資源はないがヒューマンリソースがあること、それこそが地域発展の秘訣であるとの見解を示した。
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2016年に訪日し日本に魅せられたチュヴァシ共和国のミハイル・イグナチエフ首長は、上月大使の訪問は日本側の積極性と協力への高い関心を示すものだとして、視察団を大いに歓迎した。イグナチエフ氏は、人的交流の積極的推進が欠かせないと指摘している。

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「日本は人材リソースに投資することの意義の大きさを知っています。私たちも、将来シナジー効果を生み出せるように、人材に投資しています。ある特定の分野で上位を占め続けるのは難しいことですが、我々はロシアの投資環境ランキングで連邦構成主体85のうち、3年連続10位以内に入っています。我々は高等教育の分野で日本と共同プロジェクトを行なうことができるでしょうし、学生の交換留学の可能性についても提案しなければと考えています」

チュヴァシ共和国経済発展・産業貿易省のウラジーミル・アヴレリキン大臣は「日本企業の皆さんにとって、我が共和国のポテンシャルを理解するとともに、チュヴァシに進出済の欧州企業と意見交換することは非常に重要でした。日本側は自ら、スペインの衛生陶器メーカー「ロカ・グループ」の企業、「ケラミカ」訪問を提案してきました。彼らはケラミカ社の経営幹部から、ケラミカ社がどのような条件でビジネスを行い、共和国当局と相互に関係しているのか、多くの情報を得ました」と話している。

視察団は、チュヴァシ共和国を代表する名物、製菓メーカー「アコンド」の菓子工場も訪問した。アコンド社の幹部は、日本市場向けに低カロリーの菓子の開発の用意ができていると話し、日本市場への浸透に意欲を示した。

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