シリア 米国の高価な「スマート」ミサイル 実は軍と無関係の建物を攻撃 露軍参謀本部

ロシア連邦軍参謀本部作戦本部の本部長、セルゲイ・ルドスコイ大将は、シリアで米英仏が攻撃したのは、有毒物質が一切保管されていない通常の建物、格納庫だったことを明らかにした。
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「いかなる国でも化学兵器開発分野の研究が行われている建物には武器弾薬が保管されており、市民へ危害が及ばぬよう入念に警備されているものだ。ところが上記の3つの建物にはそうしたものは一切見つかっていない。これはごく一般の建物および格納庫だった。」ルドスコイ大将は25日のブリーフィングでこう語り、仮にこれらの建物に有毒物質が保管されていたならば、攻撃により数万人の死者がでたはずだと指摘している。

ルドスコイ大将はまた、「ミサイルの破片、爆発でできた漏斗状の穴、施設の破壊度を調べたところ、米英仏がシリア攻撃で命中させたと発表している105基のミサイルのうち、実際に命中していたのは22基を超えてはいないことがわかっている」と語っている。

米英仏は14日朝、シリア政府が化学兵器製造に使用していると3国が断定した施設にミサイル攻撃を行った。日本時間で14日9時41分から11時10分まで、米英仏はシリアに100基を超えるミサイルを撃ち込んだが、その大部分はシリアの対空防衛によって迎撃された。ロシア軍は迎撃には加わらず、すべての発射を追跡するにとどまった。

トランプ米大統領シリア攻撃を行う前の11日、自身のツイッターで、米国によるシリアへの「素晴らしくて新しくてスマートなミサイル」による攻撃に向けて「準備」するようロシアに忠告していた

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