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ロドチェンコフ氏は自身が考案したアルコールとドーピングを混ぜたカクテル「ドューシス」についての問いに答えたなかで、こうした混合物をロシア人アスリートに与えたことは一切なく、アスリートが独自で服用したり、使用の説明書を受け取ったところも見たことはないと語った。
これ以外にロドチェンコフ氏は、ロシア人選手がドーピング物入りの尿検体を「混入のない」尿とすり替えて出すところは一度も見たことはないと主張した。ロドチェンコフ氏は、「混入のない」尿の採取には参加したことはなく、採取が選手らによって行われているところを見たことがないため、アスリートらがドーピングの検査過程に介入しているという証拠も採取されたドーピング検体も持っていないと断言した。
ロドチェンコフ氏はモスクワ・アンチドーピングラボの所長で2016年の年頭から米国に居住している。ロシアをめぐる一連のドーピングスキャンダルと調査はまさに彼の証言から始まった。ロドチェンコフ氏の証言からロシアは、ソチ五輪で出たドーピング入りの検体を国家ぐるみで隠ぺいしたと非難されている。