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トゥトベリーゼ監督はここ数日コメントを退けてきたが、7日にとうとう沈黙を破り、2月の平昌五輪でアリーナ・ザギトワが金メダルをとり、メドベージェワが銀に甘んじた時にメドベージェワが自分に何を言ったかについて明かした。
「五輪のリンクから出るなり、彼女の口をついて出てきたのはこどもっぽいせりふでした。『あなたはザギトワをあと1年、ジュニアにおいておけたはずでしょう。』それに私は『ジェーニャ、何を言うの? 私たちはみんなに同じようにチャンスを与える義務がある。誰かを拘束しておく権利はないのよ』と答えました。」
タラソワ監督はこのトゥトベリーゼ監督の発言に辛辣な反応を見せた。
「監督というのはみんなが絶対的に信頼している存在です。どんなにきつい時であってもあれは絶対に言ってはいけない。ふたりはあんなにも仲が良かったではないですか…。私はこんなに仲のよい関係を他には知りませんよ。こんなにも苦しい瞬間に、ジェーニャは裏切り者なんだといってはいけなかったのに。」
タラソワ監督はトゥトベリーゼ監督は大人の女性であり、メドベージェワは彼女にとって娘のような存在だったと評している。
「娘とは共通の言葉を見出すべきでしょう。どんなに練習がきつくても、娘となら話の糸口は見つけないといけない。」
平昌五輪でタラソワ監督は、負傷に苦しみながら治療期間をやりすごし、とうとう銀メダルに甘んじたメドベージェワの心中を思いやり、心からの称賛と悔しさを涙ながらに語っていた。
メドベージェワは5月初めからトゥトベリーゼ監督との協力関係を解消していた。メドベージェワは2007年から10年以上にわたってトゥトベリーゼ監督の門下で練習を続けていた。メドベージェワ自身、トゥトベリーゼ監督は家族以上に長い時間を過ごす特別な存在だと語っていた。