学者の課題は津波を判定すること

日本で新たな津波警報システムの試験が行われた。地震が発生してから15分から30分後、海岸のどの地域で最も大きな津波が予想されるのかを伝えるものである。これは人々の非難を可能にするために非常に重要である。
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1965年、チリで発生した大地震と多くの国を襲ったと津波の後、津波警報・減災システムに関する政府間調整グループが設立された。その後、ハワイに太平洋津波警告センターが設立され、そこでシステムは運用されている。

日本で津波被害を予測する新たなシステムが開発される
このシステムは、世界中の150以上の地震観測所に直接アクセスでき、太平洋にある約100台のゲージとセンサーからデータを受信している。

これらのセンサーにより、津波の危険度を比較的高い精度で判定することができる。これはすなわち、地震の5〜10分後には津波警報を発表することができるということである。システムは大きな進化を遂げたが、いかにして市民に情報を届けるかという問題は依然残されたままだ。たとえ危険が予想される国の当局に情報が迅速に送信されたとしても、地震から数分後に津波に襲われる最も脆弱な沿岸地域にその情報が届かなければ意味がない。

日本には世界で最も進んだ津波警報システムがある。何千もの地震計が地殻の変化を追っている。

津波から守るための15メートルの壁 あなたは自分を海から隔離できるか
2011年の津波の後、気象庁の専門家はこれらのシステムの改善に絶えず取り組んでいる。地球物理学研究所の学者で、定期的に日本の学術会議に出席しているアレクセイ・リュブシン氏がスプートニクのインタビューでこのテーマについて語ってくれた。

「たとえ最先端の津波警報システムがあったとしても、危険が及んだ際の明確な行動指示や非難計画がなければ、人命を救うことはできません。というのも、そのようなとき、多くの人は我を失い、パニックが始まるからです。そして、貴重な時間が失われてしまうのです。日本に渡航した際、津波で学校のクラス全員が悲劇的な死を遂げた話を聞きました。教師は早い段階で警告を受けていたのですが、建物に留まるべきか、山に行くべきかが分からなかったのです。私の知る限り、この事件は苦い教訓となったそうです。そして今、日本では、いわゆる救助塔の建設が検討されています。頑丈なコンクリート製の塔は、津波から逃げる人々にとって、より信頼できる避難所になるかもしれません。たとえば、山に逃げるよりも、よりアクセスしやすい救助手段となるでしょう。」

ロシア極東もまた、地震地帯に位置している。つまり、早期警戒と避難に関連する問題はロシアにとっても重要なのである。アレクセイ・リュブシン氏は次のように続けた。

「ロシアでは、カムチャッカとクリル諸島に津波の脅威があります。これらの地域は、日本と同じように、地殻のプレートが他のプレートの下に潜り込んでいる場所にあります。ですから、大きな海底地震が起こった場合には、壊滅的な津波が起こる可能性があるのです。カムチャッカとクリル諸島は人口が少ないものの、だからといって、これで救助問題がなくなるわけではありません。ですから、日本の経験と津波研究における協力は、ロシアにとって非常に重要なのです。」

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