トレチャコフ美術館のレーピンの名画 不審者により損傷

ロシア絵画の粋を集めたモスクワのトレチャコフ美術館の名画、イリヤ・レーピンの『イワン雷帝と皇子イワン』が25日、不審な男性によって部分的な破損を蒙った。男は現行犯逮捕されている。ロシア内務省のイリーナ・ヴォルク公式報道官が明らかにした。
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男は囲いに使われている金属の棒で名画を覆うガラスを割り、キャンバスに損傷を与えた。事件は刑事事件として立件された。

イリヤ・レーピンは1844年にロシアで生まれ、1930年にフィンランドで没した有名なロシア人画家。風景画、歴史画、肖像画と広いジャンルを天才的にこなしたことで有名。

​襲われた名画の『イワン雷帝と皇子イワン』は1885年に制作の歴史画。イワン雷帝が実の息子をうちすえた挙句、死に至らせる寸前の狂気の場面が描かれている。当時、殺人、流血の場面があからさまに描かれることがなく、しかも皇帝一家が対象であったため、評価は賛否両論に分かれ、大きな論争を巻き起こした。鑑賞者によって損なわれたのは実は今回が初めてではない。帝政末期の1913年、精神病を病む若いイコン画家によってナイフで切り裂かれている。特に主人公らの顔が大きなダメージを受けたため、レーピンはほぼ最初から描きなおさざるを得なかった。

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