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獣医師らが救助活動を行っている間に、ゴンドウクジラ属はプラスチック袋5枚を吐き出した。重さにして8キロの袋がクジラの胃や喉につまり、食物を飲み込んだり、消化することができなくなった。
海洋生物学者のトン・タムロンナワサワット氏は、クジラはプラスチック袋を飲み込んだため食物を摂取することができなくなり死亡したと指摘し、「もしあなたの胃の中に80枚の袋があったら、あなたはすでに死んだと考えることができます」と語った。
またタムロンナワサワット氏によると、タイではプラスチックの廃棄物が原因で毎年イルカ、カメ、クジラなどを含む300頭以上の海洋生物が死んでいる。
中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイは、最大の環境汚染大国であり、同5カ国は全プラスチック廃棄物の半分以上を占めている。専門家らによると、措置を講じなければ10年後には世界の海洋のプラスチックごみの量は3倍に増える。