スプートニク日本
北海道から来た友人2人組、村井大起さんと青柳大輝さん。2人はホテルではなく、アパートを借りてエカテリンブルクに滞在している。食事は、ロシアの伝統料理ボルシチを手作りするなど、自炊している。2人とも海外サッカーのファンで、W杯を生で観戦するのは初めてだ。村井さんはロシア留学経験者、青柳さんはロシアを初めて訪れた。村井さんは、「この町はモスクワより人が温かい」と話す。
2人は日本のグループリーグ突破を願い「実力ではセネガルに及ばないと思いますが、コロンビアに勝ったという事実もあるので、神風に期待しています」と、勝ち点3に期待を見せる。この後、ヴォルゴグラードでポーランド戦の観戦も予定している。
ワイネル通りで、微妙に怖いお土産屋さんを発見した。多分、「入ってください」と書きたかったのだろう。なんだか怒られているような気分になる。
マトリョーシカやロシア正教会の屋根、日本とロシアの国旗など、素敵なデザインのネイルをしている女性に出会った。ここエカテリンブルクでは、コロンビア戦のあったサランスクと比べて、女性サポーターの姿も多く見られる。
ワイネル通りに人だかりができていたので近寄ってみると、日の丸を持参した日本人男性がいた。男性いわく、国旗を広げて路上に座っていると、空いている部分に皆がどんどん応援メッセージを書き込んでくれるのだそうだ。瞬く間に、余白を見つけるのが難しいほど、日本を応援するメッセージでいっぱいになった。
筆者が日本人とわかると「ぜひ応援したい」と言って近寄ってきたのが、エカテリンブルク市民のパーヴェルさん。「日本は3対0で勝つ!勝ってほしい、じゃなくて勝たないといけない」と、日本人以上に応援に気合いが入っている。パーヴェルさんは、2002年の日韓W杯以降、バットマン宮本と呼ばれた当時の日本代表キャプテン、宮本恒靖選手の影響で日本サッカーが好きになった。パーヴェルさんは「宮本選手は鼻を怪我しても大活躍した。あのバットマンマスクは忘れられない、彼こそ真の男だ」と話してくれた。