スプートニク日本
オタヴァ・ヨの結成はほとんど偶然と言っても良い。2003年、別々のグループで活動していた音楽家たちが共同プロジェクトを行い、大成功を治めた。2005年から彼らは定期的に一緒に公演を始め、翌2006年にはデビュー・アルバムを発表。現在、計6枚のアルバムが出ている。グループ名の「オタヴァ」とは二番生えを意味する。
音楽スタイルはフォークフュージョン。バグパイプやグースリ(ロシアの民族弦楽器)、バイオリン、パーカッション、ギターなどの楽器が使われる。グループはオーディエンスに「火を点ける」ため独創的な手法を考案する。例えば2015年には「スメーツカヤ」(Сумецкая、喧嘩の際の速歌)のPV撮影にロシアの伝統的拳闘団が招待された。YouTubeに公開されたこの映像は2015年2月、「World Music」の欧州ヒットチャートで首位になった。
日本公演直前に行ったスプートニクのインタビューに対して、グループのマネージャーを務めるアレクセイ・ルミャンツェフ氏が日本公演について語った。
「これは初めての日本公演で、公演30カ国目の国になります。レパートリーにあるなかで最高の曲を演奏し、日本のオーディエンスのために特別に用意されたミニサプライズも必ず行います。日本は強固な伝統を持つ国という認識です。6月の東京でのコンサートのチケットが4月には完売し、日本でもロシア文化に関心が持たれているということになります。そして、数多の評判から察するところ、日本での公演が待ちわびられており、ファンもいます。これはもちろん驚くべきことです。日本への出発前には、日本代表の試合直後にエカテリンブルクのファンゾーンで演奏しました。今は、ワールドカップの次の試合に向けて日本人を応援していきます。」