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学校は「Ad Astra」(ラテン語で「星へ向かって」)と名付けられた。現在の生徒数は約40人。成績はつけられず、4歳から7歳の子供たちがグループで学んでいる。体育の授業はなく、芸術科目もない。だがマスク氏によると、生徒の1人は「恐らく12歳未満の世界で最も才能豊かなヴァイオリニスト」だという。
またAd Astraでは、外国語も教えられていない。なぜならマスク氏は、同時通訳の技術が外国語の知識を無意味なものにすると信じているからだ。
Ad Astraで最も興味深いのは、その教育カリキュラムだ。生徒たちは人工知能システムを研究し、「スマートな」アルゴリズムの作成を自分たちで学んでいる。そこには例えば工場による水質汚染などの倫理的問題も含まれている。
子どもたちは手作りロボットに火炎放射器を装備したり、爆発を伴う化学実験をしたり、本物の火炎放射器を設計したりすることが許されている。
また学校では事業能力を刺激するために独自通貨Astraが導入されており、生徒たちは互いに取引することができる。
なおマスク氏は、Ad Astraの生徒数を50人以上にすることは恐らくできないだろうと述べている。サイトArs Technicaの報告書によると、2014年と2015年の経費は年間47万5000ドルで、広く普及している「コンベア」教育法に反した子供たちの教育を目的としている。
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