プーチン・トランプ両大統領の首脳会談に向け、ヘルシンキは準備ができているか?

露米首脳会談は、16日にフィンランドの首都、ヘルシンキで行われる。このような地政学的規模の出来事が最後にフィンランドで起こったのは1975年、ソ米両政府がほぼ2年間にわたる議論の後、ソ連を含む全世界に巨大な影響を与えたヘルシンキ宣言に署名した時だ。アナリストらの指摘によれば、この時ソ連と米国は互いに接近した。
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ヘルシンキ市民は皆、ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領が16日に、複数の白い円柱を持つかなり質素な3階建ての黄色い建物、大統領官邸で会談する意向であることを良く知っているらしい。首脳会談は現地時間13時15分に始まるとみられている。また、会談時間は記者会見とともに、全体で約3時間となる可能性があると指摘されている。

会談まで残すところあと僅かとなった今、海上のほとんど全ての入り江では、沿岸警備隊の小型艇が既に停泊し、警察の複数のヘリコプターが町の上空を常に飛行している。また、2種類の警察官が強化体制で町をパトロールしている。長ズボン姿の警察官はパトロールカーで、ショートパンツ姿の警察官はフレームに「警察」と書かれた白い自転車で市内を回っている。ヘルシンキ警察部が発表したところでは、首脳会談時に市内では制服姿の警察官最大2千人が安全を監督する。

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この時期、フィンランドには、警察の手が自分には及ばないだろうと考えたらしい泥棒、基本的にはスリが集結しつつある。例えば8日には、警察がヘルシンキ・ヴァンター国際空港で特別作戦を実施。その結果、刑事犯グループが拘束されている。このグループのかなりのメンバーが、隣国にあるストックホルムから飛行機でやって来ていた。

首脳会談当日には、警察のかなりの部分が大統領官邸付近に集中させられることになる公算が大きい。他ならぬその場所で、人権保護活動家らがデモを開催する意向なのだ。総じて、人権保護活動家らは、トランプ大統領が現在行っている欧州歴訪で訪問する全ての都市、即ちブリュッセル、ロンドン、ワルシャワでトランプ大統領を追跡する意向だ。

首脳会談には、ほぼ1千人の記者がやって来るとみられており、宿泊料金が徐々に上昇している。今までなら、ヘルシンキではアパート1部屋を1昼夜当たり90~120ユーロで見つけることができたが、首脳会談が近づくにつれて料金は総額130~140ユーロに急上昇しつつある。

今のところ、保安当局による特別な関心が集中しているのは、ヘルシンキの静かな中心部にありトランプ大統領が宿泊するホテル「セント・ジョージ」。ホテルの近くでは常に数台の黒い乗用車やミニバンが当直にあたっている。一部の未確認情報では、トランプ大統領の特等室は3階にあり、ホテルの前の公園にある古い教会の方に窓が向いている。この教会の段差には、騒々しい若者らが毎晩集まっている。

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