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毎試合後、チームが勝ったか負けたかに関係なく、日本人ファンたちはゴミを全てスタンドから片付け、ポリ袋に詰めていた。日本のサッカー選手たちも同じように行動していた。
一方、日本代表は大会全体にわたって、タタルスタン共和国の首都、カザン市に滞在し練習を行った。スプートニクはタタルスタンのレオーノフ・スポーツ相に連絡を取り、カザンが日本代表やファンをどのように受け入れていたかについて話を聞いた。
レオーノフ大臣は、「我々は首を長くして、日本代表との出会いを待っていた。サッカーW杯ロシア大会の参加チームの中で、日本代表が最後にロシアに到着したからだ。つまり、良い意味で我々は、日本代表を待ちあぐねていたのだ」と語った。「一方で、日本人ファンや日本メディア代表者の数は、我々の町に拠点を置いていた他の複数のチームよりも遥かに多かった。客人に対してはいつも、まず第一に何か美味しいものをご馳走したいと思うものだ。我々は、パン生地を材料にして蜂蜜をかけた、タタール人の民族的菓子であるチャクチャクで日本人をもてなした」。
スプートニク: 選手たちには順応する時間がありましたか?
スプートニク: 日本の選手たちが地元チームと対戦することはあったのでしょうか?あるいは、ロシアのサッカー選手やファンが日本代表の練習を訪れて少し交流することはできたのでしょうか?
レオーノフ大臣: FIFA(国際サッカー連盟)によるスケジュールでは、サッカーW杯に参加するそれぞれの代表チームが大会参加の一環として、ファンやメディア代表者が自由に訪問できる公開練習を1回実施することになっている。日本代表は、公開練習にもなったチーム初の練習を6月14日に実施し、その後に集合写真の撮影や子供たちとのサイン会が行われた。この子供たちは、モスクワとカザンに住む日本人の子供たち30人と、地元クラブ「ルビン」のサッカーアカデミーの生徒55人だ。
スプートニク: 結局は、日本代表は成功から見放されてしまったわけですが、日本の選手たちはW杯で輝かしい、そして非常に立派なプレーを見せました。カザンでは日本の選手たちを応援していたのですか?
レオーノフ大臣: 大会期間中にカザンに滞在していた全代表チームは、我々にとって何らかの形で事実上故郷のチームとなり、自分たちのサッカーの才能によってだけでなく、チームを心から応援していた自分たちのファンによっても、我々を虜にした。このことに感情の面で満たされないでいることは、ただただ不可能だ。疑わないでいただきたいが、カザンでの同じ「ファンフェスト」会場では、日本の試合が放映されていた時、カザン市民が日本チームを応援していたのだ。
レオーノフ大臣: 日本の人々は、生活のまさに全分野に現れる自らの事柄に対する非常に注意深い、そしてプロフェッショナルな態度で際立っている。日本人は非常に規律正しい人々だと感じられる。それに加えて、日本人は人々との交流での誠実さや、自分の事柄や理念に対する献身の精神も持っている。ロシアの人々がこれほど魅了された日本式教育は、最も高い評価に値する。我々ロシア国民には、日本の人々から学ぶべきことがあるのだ。