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「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は9月中旬の第3回南北首脳会談で大きな取引(ディール)を結ぶことを期待している。取引は、それを受けた南北首脳が9月末〜10月初頭に開かれる国連総会か米ホワイトハウスを訪れ、終戦と非核化の進展について発表するものだ。」
「北朝鮮が一定の保証を必要とするため、100%の非核化をトランプ米大統領が達成することはどのみち無理だ。だが北朝鮮の核兵器が現在、米安全保障にとって極めてアクチュアルな問題であるため、終戦発表でさえトランプ氏には、米国の安全の保証としてもたらされる可能性があり、南北首脳は自らの功績が記録されるだろう。」
歴史的チャンスを掴むため、文大統領と金正恩朝鮮労働党委員長はウラジオストクで9月11〜13日に開催する東方経済フォーラムを欠席する必要がある。韓国からは首相か他の大臣がおそらくフォーラムに出席する。
プーチン大統領が正恩氏との会談のため平壌を訪問することはないだろう。シヌク教授は、9月9日の建国記念70周年も10月12日の外交関係樹立70周年にも訪問はなさそうだと指摘。それは、米中間選挙を考慮すると、トランプ氏が中国やロシアを北朝鮮との交渉に引き入れることに同意しないだろうからだ。
「米国は中露を平和へと共に進むパートナーとして見ていない。さらに米国内では反露陣営の影響が非常に強い。そのため短い期間で米朝間の取引の進展を起こすため集中する必要がある韓国と北朝鮮が同時にロシアと会談しながら米国と戯れる可能性はかなり低い。」
「だがプーチン大統領は、9月の東方経済フォーラムにも10月にも南北首脳らと会談できないことを『ロシア無視』として評価することはないだろう。プーチン大統領は、ロシアも実現に向け努力している韓国や北朝鮮との3国間経済協力プロジェクト実現へとスピード感を高めて取り掛かるのは、北朝鮮と米国が非核化に関して一定程度の成功を納めたあとの話だとよく理解しているからだ。」