スプートニク日本
輸送分野・鉄道開発分野での日露協力の見通しをどのように思いますか?
具体的なテーマとしては、「シベリア鉄道、極東港湾の利用促進」、「北極海航路の発展」、「物流情報システムの連携による物流高度化」、「空港ターミナルの建設・運営」、「航海士又は機関士の資格である海技資格の相互承認」などが議論され、実現に向けて民間企業の参画によるパイロット事業が既に始まっています。
このような輸送分野・鉄道開発分野での日露協力は今後も益々活発・進化して行くと思います。
日本とロシアの極東を鉄道でつなぐことの見通し、実現の可能性をどう思いますか?実現できたら、両国の経済にとってどのような効果が考えられますか?
一方でシベリア鉄道の日本への延伸に伴う様々な負担の正確な把握・理解は現在進行形で進められています。
私はこのような日本とロシアの極東を鉄道でつなぐことによるロシア側のメリット、日本側のメリットを定量的に明確にすると同時に、その実現に向けて何が課題であるのか、その課題を解決するために日露双方は何をすべきであるのかをしっかりと議論することが重要だと考えます。
ロシアは投資先としての魅力をアップさせるために何が必要だと思いますか?アドバイスをお願いいたします。
さらなる発展のためには何が不可欠でしょうか?促進にブレーキをかけているものは何だと思いますか?
輸送分野・鉄道開発分野での日露協力は様々な分野で行われておりますが、未だパイロット事業の段階です。私は更なる発展としてこれがビジネスとして定着することが必要だと思います。
国際標準化・規格化の具体例としては、輸送分野・鉄道開発分野での国際規格(ISO:International Organization for Standardization、IEC:International Electrotechnical Commission、ITU:International Telecommunication Unionなど)適用に向けた取組みなどが挙げられます。
また、簡素化の具体例としては、日露二国間での船舶設計エンジニアリング会社の共同設立によりロシアでの認証手続きの簡素化が実現しています。
私はこのような輸送分野・鉄道開発分野でのWIN-WINの仕組み(国際標準化・規格化、簡素化など)作りが、今後益々活発化し発展していくことを期待します。