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ユーラシア女性フォーラムには世界100か国からの参加者が集まり、世界保健機関(WTO)提唱の長寿で健康な生活を送るコンセプトの世界の実践例や、労働市場をあらゆる世代のニーズに適応させること、シルバー世代のボランティアの将来性が話し合われた。国連人口基金(UNFPA)の発表によれば、2025年までに先進国の人口の20%以上が65歳以上の高齢者になり、世界の高齢者人口は2億1600万人から4億7500万人に達する。これにくわえて高齢者人口も性別化する。つまり世界人口では女性は半数を占めてはいるものの、高齢者人口においては女性の占める割合は各段に大きくなる。2025年までには60歳以上の人口の54%が女性になり、80歳以上ともなると女性の割合は63%になると見られている。このため、この年齢グループのニーズにどういった注意を向けていくかは、どこの国でも関心事の高い問題となっている。
「今日、一般向けの現代医療の発展の主たる優先課題は健康維持だ。つまりこれは予防、警告と病気の初期診断で、まさに我がRHANA社はこれに取り組んでいる。その一番目覚ましい例は『エイジコントロール・キャビネット』で、そのベースには20年にわたって露日で使用され、登録されているバイオテクノロジーが使われており、これによって健康で活動できる長寿を目指している。
『エイジコントロール・キャビネット』の作業原則はいたってシンプルだ。まず患者はRHANAの専門家が開発したユニークなメソッドを使って細密診断を受ける。そこで得られたデーターを集め、患者にそった治療プロトコルを作る。こういう場合、臓器の状態を迅速かつ高質に評価するために活発に用いられているのはデジタル医療だ。医者は患者に合わせた若返り治療コースを組んでいる。これには日本の開発したバイオプラセンタ薬剤も使われている。このモデルは日本側から取得し、ロシアのイノーベーションのバイオテクノロジーを使って増産がかなった。」
また21日、RHANA社の発案でフォーラムの枠内で露日の参加者らによるブレックファスト会談が設けられ、これに経済協力開発機構(OECD)東京センターの村上 由美子所長、横浜市の林文子市長、
東京大学の黒田玲子教授、 在ペテルブルグ日本領事館の福島正則総領事が参加した。
また会合に華を添えたのは日本の茶道で、参加者らはロシアで活躍する表千家の山田みどり先生によるお点前を味わった。ブレックファストの最後には世界的に有名なヴァイオリン奏者の渡辺玲子さんが出演し、このイベントのために日本音楽財団が特別に提供したグァルネリ1736年制作の楽器で演奏を行った。